m_nukazawaの日記: Vecterionライセンス草案(更新) 5
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前回、スラド上で頂いた指摘を反映しつつ、自作ベクターグラフィック・アプリケーションVecterionのライセンス文草案を書き換え。
前回の:
m_nukazawaの日記: License of vecterion for General Public 草稿
# 主な変更
* 英語に雑に対応。
* OSSとかFLOSS(?)でないことを明記。
* プライバシ系の内容は冒頭の免責事項に含むということで削除。
* バグレポート強制を自動バグレポート妨害禁止に緩和。
* 章立て的なものにして可読性をあげたつもり。
その他ざっくばらんに変更。
# TODO
"ここにいい感じの免責事項を書いておく"と書いてある箇所をなんとかする。
*/
The Vecterion License (Version 0.1a+)
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# English
This is not Free Software License.
This is not Open Source Software License.
Please read japanese License text.
# 目標
このライセンスは以下の優先順位の複数の目標に基づき策定されました。
この目標の内容と優先順位は事前の告知なく変更されることがあります。
* daisy bellが収益を得て幸福に暮らし活動を続けるため
* daisy bellが本物のアウトラインフォント・デザイン・アプリケーションを得るため
* linuxデスクトップに本物のベクター・グラフィック・アプリケーションを提供するため
* すべてのデベロッパに、自由に改造できるベクター・グラフィック・アプリケーションを提供するため
* すべてのデザイナに、実用的なベクター・グラフィック・アプリケーションを提供するため
以下、本文
# The Vecterion License
[ここにいい感じの免責事項を書いておく]
本ライセンスは事前の告知なく改定されることがあります。
## ユーザ向けライセンス
Vecterionのユーザはテスタとして扱い、テスタ向けライセンスに従うものとします。
## テスタ向けライセンス
### 最新版使用の義務
あなたは最新のバージョンのVecterionを使用することができます。
あなたは最新のバージョンより1バージョン古いVecterionを使用することができます。
あたなはこれらより古いバージョンのVecterionを使用することはできません。
### バグレポート
あなたはVecterionの自動バグレポートを意図的に妨害してVecterionを使い続けてはいけません。
### ライセンス違反の場合
テスタ向けライセンスに違反した場合、Vecterion有償ライセンスをお買い上げいただく場合があります。
## 開発者向けライセンス
Vecterionのディストリビューションおよび拡張およびパッチおよびVecterionディストリビューションの実行ファイルを、以下成果物と呼びます。
### Linux対応の義務
成果物は、Linux環境で動作しなければなりません。
(Linux以外の環境のみをターゲットとしたものを一般公開してはいけません。)
### 一般公開の義務
成果物を、開発した本人以外が使用する場合、広く一般に公開および配布しなければなりません。
本ライセンスによる制限を超えて、利用および再配布を制限してはいけません。
### ソースコード公開の義務
ソースコードを公開しなければなりません。
(ソースコードを公開すること無くバイナリを配布してはいけません。)
ただし、開発した本人のみが使用する場合は、この限りではありません。
### daisy bellの特権
Vecterionにあなたのパッチを取り込むことがあります。
daisy bellがプロプライエタリ開発ライセンスの許諾権を持つことと、ライセンスを販売することに同意するものとします。
### ライセンス違反の場合
開発者向けライセンスに違反した場合、Vecterion開発にかかった実費の一部または全部をお支払いいただく場合があります。
## 有償ライセンス(プロプライエタリ開発ライセンス)
プロプライエタリ開発ライセンスを使用するには、daisy bellから同ライセンスを購入する必要があります。
プロプライエタリ開発ライセンスを使用することで、開発者向けライセンスに規定された条件に従わないVecterionディストリビューションを開発・配布することができます。
以上。
自己レス (スコア:2)
やはり、「(ダイアログで)自動バグレポート送信かVecterion使用の中止を選べる」と書いたほうが良いかも。
(実装はそうするつもりでいる。)
前回コメントしていた他の人と同じ感想なんですが (スコア:2)
プロプラなら、ご自由にと言う以外ないんですが、
あえてコメントさせて頂くとすれば、
将来的に販売目指しているなら仕方ないかなとは思いますが、
もしもそうではないのであれば、
一度、初心に立ち返ってみて、
公開する事で何を得たいのかを考え直してみると、
実は OSS でも困らないケースもあるのでは?という気はしました。
逆に、将来的に販売目指している場合であっても、
完成物のライセンス決定権が 100% 自分にある形でコミットを受け付けるのであれば、
他人によるマネタイズを抑制するという意味で
GPL とプロプラのデュアルライセンスもありかなと思います。
例えば Qt や FFTW なんかはそんな感じだったかと。
参考として、
Matz さんの過去の日記を貼っておきましょう。
http://www.rubyist.net/~matz/20040728.html [rubyist.net]
uxi
Re:前回コメントしていた他の人と同じ感想なんですが (スコア:2)
ありがとうございます。
返答に、初心を思い出したり、今後どうしたいのか考えたりしながら、色々と書いていたのですが、書いているうちに「わたしがVecterionプロジェクトで書きたいのはライセンスじゃなくてコードなんだよなー」という気持ちになったので、Windows版のプロプライエタリなバイナリを1回出して終了、でいい気もしてきました。
理念と現実は異なるものなので (スコア:0)
>daisy bellが収益を得て幸福に暮らし活動を続けるため
これじゃ OSS にはなれないし、対価を払ってバイナリを所有できないと、怖くて使い続けられないよ。
Re:理念と現実は異なるものなので (スコア:2)
> これじゃ OSS にはなれないし、
OSSになることは、目標ではありません。
OSS化によって得られるメリットは魅力的ですし、OSS界隈へ貢献したい気持ちもあるのですが。
> 対価を払ってバイナリを所有
こちらはユーザ視点だと思いますが、対価を払えば任意のバージョンが使えるようになる、という予定ではいます。
(ライセンス中のアップデート義務のことを指摘していらっしゃるのであって、無償のものは怖くて使えない、という意味ではないですよね、念の為)