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日記

ma_kon2の日記: ペンギン・ハイウェイは良かった

日記 by ma_kon2
ネタバレしないように頑張ってみる。

本作は,おっぱいは哲学である,というお話である。

故に,おっぱいケーキの活躍シーンが削られたことは誠に遺憾である(あたりまえだ)
プールも見たかった。

夜は短し歩けよ乙女に続く劇場アニメ(脚本も同じ人ですね)。
森見登美彦氏は四畳半や有頂天家族といい,良いアニメ化をしてもらえてうらやましい限りである(実写もそこまで悪くない)。
氏の小説は「面白いけど,取っつきにくくて,人によっては読みづらい(特に序盤)」が,
映画やTVアニメはどれも実に取っつきやすい作りになっている。

本作は,探求と喪失のお話である。アオヤマ君はあの年齢で引き際をわきまえていたのに。
でも,アオヤマ君はおっぱいの事を考えて乗り切るんだろう。

下記,ネタバレはないと思うがもう少し突っ込んだ感想






あと,醒めた目で見ると,
蛙の子は蛙って話。
ハマモトさんとその父親は,引き際をわきまえていない
アオヤマ君とその父親は引き際をわきまえている

ちなみに本作で一番謎めいているのはアオヤマ君のお父さんである。
彼の言動は,すべてメタ視点であるからだ。常にメタ視点でアオヤマ君にアドバイスをする。
後収入源も謎だったり…映画だとよくわからない、って感じですが、小説では周辺描写がある分よけいミステリアスな存在にw

ちなみに,どんどんポンコツになっていくハマモトさんもかわいいですよ。
ウチダくんはちょっと原作と違って,出だしからポンコツヒロインな感じで他から浮きまくりですが,
あのキャラ造形にしたおかげで,台詞のメリハリがついて良い感じです。
本来はアオヤマくん、ハマモトさんと渡り合えるだけの哲学持ってる子なんですが、なぜのび太…という気もしますが。

これだけふわっふわで,ぶっちゃけ宮沢賢治の童話のようなぶっ飛んだ原作をよくまとめたもんだ,と思います。
父親との対話がそこそこ重要だったりするのですが,
カットすることで,理屈っぽくなるのを避けてますし,
なんつーか、子供っぽくない哲学夏休みが、キラキラした夏休みになってます。
原作とは違って,もう少しさわやかな気持ちで劇場を出られますし。

あと、実写にするとおねえさんを誰にするかで戦争が起きそうだし、
ピクサーのようなCGもなんか違うし、
映像表現を含め、日本のアニメってまだまだ捨てたもんじゃないなあ、という気分になります。
未来のミライが「なんでこうなった」の塊だったのと対照的ですね。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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