ma_kon2の日記： プロメア観たよ

ネタバレはナシだよ。

良くも悪くも，いつものトリガー，いつもの今石×中島。
とはいっても，お金をかけた分，第二形態というか，新境地というか新基準というか。
スパイダーバースで更新されたあれやこれやが更に引き直された印象。
アニメにおける，手書きのいいとこ，3Dのいいとこ，全力でぶっこんだ感じですね。
あと，冒頭の車両の出撃シーンのチープさというか特撮感は仕様だと思います。

ただまあ，褒めてばっかりじゃダメなので。
気になったとこ。まあ２つしかないんだけど。
基本的にダダダダダダダにガガガガガガが２時間近く休みなしに続くアクション映画なので，些細な問題ではあるのですが。

まずは，説明が不足気味。特に冒頭辺り。
炎を操るバーニッシュの出現と世界大炎上の関連性，
バーニッシュのミュータント化と迫害？の辺りがイマイチ視聴者に伝わってこない。
正確に言えば，訓練された人間にはこれで十分だが，一見さまには，キツイ。
いや，わかんなくてもあなたが悪いわけじゃないよ，というか。全くわかんなくても問題ない配慮はされてるけどね。トリガーだし。

も一つは，主人公ガロへの感情移入のしにくさ。一見グレンラガンのカミナそのままなんだけど，全然違うの。
まあ，これは意図的なんだけど，ひとりだけ行動が浮いてるというか,合わないし，ズレてるの。
そのズレが縮まっていって，ラストのほうはアツいぜ，というのがまあホンの狙いなんだろうけどさ。
冒頭は，松山ケンイチの演技がアレなのではなく，あくまで浮いてるキャラを演じてるのだ。
「はぁ？」と違和感抱かせてナンボなんである。ご苦労様なのである。個人的には天外魔境のカブキを思い出したよ。


あと，同日に空母いぶきも見たよ。論評に値しない，というのでわかってもらえるだろうか？
佐藤浩市の演技は、叩くほど目立つわけでもない，というか，何してるか分からないというか，全編の演出がそんな感じ。
まあ，このように監督の思想でむかつく場面は皆無だが，無神経な演出に終始いらつくこと間違いなし。
そもそも予算自体が本作を撮り切るには全く足りていなかったことだけは想像が付くが，
それにしたって，もうちょっとやりようがあるだろよ，とは思うな。
あと，敵国装備を盛りすぎだと思いますｗそういう素人感丸出しな部分も終始いらつきます。
福井晴敏とか伊藤和典が関係してるならもしかしたら大丈夫かも，とは思ったのですが，蓋を開ければローレライ以下ですよ（ローレライは面白かったですよ）。
どうしてこうなった。まあ，一応「戦闘と戦争は違う」というのは伝わってきましたので，金返せ，とまでは言わないけどさあ。

プロメアは２週目から盛り返せるか

[ma_kon2 (9679)]

無理かなー。映画は入場させてナンボだからなあ。ソコが弱い，といわれりゃ，まあそうだわな，としか。


空母いぶきは，予算が無いなりに，
もうちょっと丁寧に画を作っていけば
問題が無かったように思うのだが，どうなんだろ。
責任者の決断を問うてる話なのに，
肝心の映画の責任者の顔が浮かんでこない。そんな映画。