marusaの日記: 今日の眉つば-水素含有水(H4O) 2
今日たまたま職場の食堂である人から「今、水素含有水っていうのが
人気らしいんですよ。なんでも糖尿とか治っちゃうらしくて。その水は
H2Oじゃなくて、H4Oっていう構造らしいですよ。水素結合水ともいう
みたいです。」なんていう話を聞きました。
これでも私、一応「応用化学科」なんていうところを出てますので、
まず「H4O」って聞いた途端に胡散臭い話だなあと思ったんですが、
さらに「いわゆる名水とか奇跡の水とか言われているものには、
活性水素が多く含まれていて、それと原理的に同じ水が水素含有水
なんですよ」なんていうのを聞いてもう確信しました。トンデモです。
いちおう、ぐぐって見ました。
どうも話の出元はここらしい。
「H4O水素含有水」
いわく、「活性酸素が体内の細胞を傷付けるということはよく知ら
れている。この活性酸素を打ち消すためには、水素をぶつけて水に
するしかない。そこで活性水素水ですよ!」ということらしい。
「私どもは、高分子テクノロジーによって、これら『奇跡の水』と
同じくふんだんに水素を含んでいて、かつ、限りなく中性に近い、
安全で水道水の約9万5千倍という驚異的な量の水素を含んだ、
水素含有水を人工的に作り出すことに成功いたしました。」
という説明を見た途端脱力しましたが。水素を大量に含むというと
普通思い浮かべるのは、「水素イオン」ですね。これを大量に含む
というと普通はとんでもない酸性になるはずです。しかし「限り
なく中性に近い(この表現もいかがなものかと思うけど)」そうで、
そうするとここでいう「水素」っていうのは「水素イオン」じゃないらしい。
文中に活性酸素とあるので、そうすると活性酸素=酸素
ラジカルに対応して「水素ラジカル」が豊富に含まれた水って
ことだろうか。しかしながらこれも調べてみると、確かに白金など
を触媒にして水を電気分解すると、水素ガス発生の前段階で水素
分子として結合する前の水素原子がラジカル化することがあるのは
確認されているらしい。しかし、その水素ラジカルは非常に寿命
が短く、数マイクロ秒以下の時間でしか存在できないらしい。
したがって、「安定に水素を大量に含む」ということが、水素ラジ
カルを大量に含んでいるというのはあまりに無理があるといえる。
結局私が知っている化学の知識から考えられたのはせいぜい
「普通の水よりも(溶存)水素を多く含んでいる」可能性程度でしかない。
水素も水に溶けにくいとはいえごく微量なら水に溶ける。
だから、いわゆる名水というやつに、ぶくぶくと水素を吹き込んで
やれば、それだけで「水素(を豊富に)含有(する)水」という
のは作れるかもしれない。だけど、それをもって「H4Oという分子
構造を持つ水」っていうのはちょっと無理があるよなあ。
水素が溶けているだけじゃたぶん酸素ラジカル(活性酸素)と遭遇
しても反応は起きないだろうし。
で、さらに良く読んでみると、
「水素含有水の可能性は下記の分野で期待されています。」
と書いてある下に、いろんな「効能」と思しきモノが並んでいる。
しかしあくまでも「期待されている」のであって臨床試験などで
「実証されている」のではないところに注意が必要でしょう。
これって結局、今までいろいろと話題になってきた「アルカリイオン水」
とか「電解水素水」とか「(低)クラスタ水」とかの焼き直しじゃないの?
っていうのが率直な感想で。
ちなみにこのページ「活性水素水や浄水の酸化還元電位(ORP)、
クラスター値の測定をします」を見るとさらにその感を強く
するわけで。
ここでの突っ込みどころは、「酸性体質(活性酸素の増加)」。
おいおい、酸素ラジカルって酸性だっけ?
あと、
「 今回の測定方法はMRIを用いた測定ではありません。
色素の抽出方法による簡易測定ですので多少の誤差は出ます
ご了承ください。」って・・・。
この人、NMRとMRI(磁気共鳴画像診断装置:医療装置)を混同してるし。
しかもそんなに簡単に水分子クラスタの分子数が分かったら
苦労はないわけで。そもそも「水分子クラスタ」なるものは
仮説として提言されたことはあっても(少なくとも私の知る限り)
その存在がはっきりと確認ないし立証されたことはなかったはず。
それを、(NMRも使わずに)計れるっていうのは、一体水の何を
計っているというのか、是非教えてほしいものだけど、そういった
解説は見つからない。そもそもNMRでクラスタ数が分かるなんていう
のも「そう主張している人がいる」というに過ぎないだけで、
測定法として確立もしていなければ実証もされていない。
つうことでみなさん、怪しい水商売はたっぷり眉につばつけて
注意しましょうね。
最後に、水商売といえばここ「水商売ウォッチング」。必見です。
まあそれにしても次から次へとよく思いつくもんだ。
その道は (スコア:1)
トをヲチする者は、自らもトに毒されないよう注意せねばなりません。
あなたがトをヲチしているとき、トもあなたをヲチしているのです。
> 「アルカリイオン水」
> とか「電解水素水」とか「(低)クラスタ水」とかの
πウォーターも混ぜてあげてください(わ
しかし、
「酸素酸素酸素酸素…」のパナソニックとか、(マイナスイオン方面での前科あり)
「燃焼系♪」とか「体脂肪にガツン!」とか、大手企業からしてオモシロイ物を
販売してしまうこのご時世、まして小企業なんてやったもん勝ちです。
こちらとしては、ageつらって楽しんだ者勝ちでしょうね。
ガツン (スコア:1)
昨日はさっそく餌食になりまして、食後に薬飲もうと思ったら、
知らない内にコップに水をいれてくれてて、ラッキーと思って、
おもいっきり飲んだら、これが高濃度ニガリ入りでして、吐き気に
ガツンと襲われましたですよ。いれすぎじゃっつぅねん。
ニガリが健康に良いとはいっても、わざわざ馬鹿高い天然ニガリじゃ
なくても、マグネシウムのサプリメントでもおんなじだっつうのに。
(マグネシウムとナトリウムの塩の混合物のはず>ニガリ)
>「体脂肪にガツン」
いちおう被験者に高濃度カテキンを摂取させて、CTで体脂肪を
撮影した結果、体脂肪の減少が有為差観測されたということの
ようですが、それでも「体脂肪の減少に効果がある」とは
言い切らないあたりがずるいです。
シャープの「除菌イオンエアコン」も胡散臭いなあ。
さすがに最近は「マイナスイオン」云々はあまり見かけなくなりましたが。
「πウォーター」ありましたねえ。
なにやら鉱石に通して処理しているようでしたが。
磁気処理水の応用なのか。
「アルカリ性食品」てのもほとんど常識の域まで普及してしまい
ましたが、あれも実は根拠が薄いそうで。
あーこわいこわい。
GUST NOTCH な気分でいこう!