masakunの日記： 【OS/2】IPAモナーゴシックで Times New Roman MT30 フォントを置き換える 1
OS/2にIBM製JDKをインストールすると，Firefox 3 for OS/2やOpenOffice.org for OS/2などで、OS/2システムで指定されたUnicodeフォントが利用できるようになるのだが，はっきりいってこのフォント、日本語の書体は美しいとはとても呼べない。もともと中国語の表記法に基づいて作られたフォントらしく，たとえば文末にある「。」は白抜きの「・」にしか見えず見栄えが悪い。
余談だが，中国語eComStationでもカタカナやひらがなは入力できる。それはShift_JISの文字コードセットの中にキリル文字があるのと同じように，たとえば簡体字中国語のGB2312の文字コードセットにも日本語の文字があるからだ（繁体字は扱ったことがないので知らないが，おそらく同じ）。しかし中国語版eComStationで日本語IMEが選べるようになっているとは思えないので，入力方法はおそらくソフトウェアキーボード（Windows 2000/xpの簡体字IMEはそうなっている）によるのではないかと思う。中国語版eComStation βで日本語特有の文字が表示できたからといって，日本語環境と同様の使い勝手を期待するのは間違っているだろう。
さて，しばらくTimes New Roman MT30フォントをFirefox 3 for OS/2で使ってみたが，表示のダササに我慢の限界が達してしまったある日（というか先の日曜夜），オンライン上でこのような記事を見つけた。
MS ゴシックをIPAモナーゴシックに置き換えて綺麗にする。浅学非才＠object
ほほー。IPAモナーゴシックをMSゴシックに偽装する，アングラ誌で有名な手があるらしい。いや最近パソコン雑誌というものを手にしないので、アングラ誌といってもなにがなにやらなのだが（汗)。
同じ手法で，Times New Roman MT30をIPA モナーゴシックに置き換えてみたらどうだろうかと材料を準備してやってみた。
必要なもの
◎Windows環境とttfname3.zipとして配布されているttfname3.exe
◎Times New Roman MT30フォント(OS/2版JDK1.1.8などに同梱)
◎IPAモナーゴシックフォント
適当なフォルダにフォントファイル（*.ttf）とttfname3.exeを置いて、それぞれのフォントファイルをttfname3.exeにドラッグして、tnrmt30.xmlとipagp-mona.xmlファイルを取得する。それからテキストエディタでそれぞれのxmlファイルを開き、tnrmt30.xmlの＜NAME＞～＜/NAME＞をコピーして、ipagp-mona.xmlの＜NAME＞～＜/NAME＞にペーストする。
それからipagp-mona.xmlとipagp-mona.ttfを選択して、再度ttfname3.exeにドラッグすると、ipagp-mona_mod.ttf(4.49MB) という新たなフォントが生成されるので、これをtnrmt30.ttfにリネーム。そしてOS/2環境(\os2\dll内)に戻してみたら，うまくいった。
OS/2のシステムには「Times New Roman MT30フォントだよ」と欺きつつ、読みやすい日本語フォントを実現するこの方法。IPAモナーゴシックに限らず、お気に入りのフォントをOS/2システムで流用するには便利ではないだろうか。
# Arial Unicode MSでは，OOoの表示に問題があったけど(w
もっともここまでしなくても InnoTek Font Engine for OS/2(FT2LIB)をインストールしなければよいのかもしれない。ほとんど出番のないOpenOffice.org 1.1.5 for OS/2のために，うちでは強制インストールしているわけだが(苦笑
Unicodeフォントは\psfontsにはあらず (スコア:1)