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mercedoの日記: 前夜

日記 by mercedo
I

何故の生か、死か、命か、神か…何故の緑か、花か、河か、森か…水無しだ、俺の頭は、からからだ。 そしてまた、死である。 音楽、そうすればまた、女である…感覚だ! そう頭は思考する。 そしてまた僕である。 そしてまた、音楽である。 そうすればまた…一人の女である。 そしてまた俺は。

存在する事を疑わない。 俺が居る事を疑わない。 そしてまた花である。 かつては花は俺の敵……あまりに小さすぎるのだ。 そしてまた俺の友……あまりに大きすぎるのだ。 そしてまた死、これで終わりだ。 死の次からだ。

俺の心は大きすぎる。 何故なら器が小さすぎる。 俺の心は唯の存在。 私は存在するものに敬服する。 女は子供だ。 何故なら男は犬だ。 そしてまた、俺の頭は思考する。 感覚を思考する。 どれにも書けぬ。 故に俺は書けぬ。

必然の媒酌だ。 無意味の放出だ。 乱費。 有りと有る声を聴く眼、幾つかの声を見る口、そして食べるために俺の頭。 何故なら歌が火を見る様に、霧が堪えをするように、言葉は無い。 唯あるのは実体、矛盾から生じる命、魂から生きてくる楢の樹、そしてまた腐った頭である。 かつての勝利をもたらしたのはこの干からびた髪の毛、大きな坩堝である。 肉屋の技が俺の眼に沁みる。 かつて俺は愛した。 完璧な闇を。 そしてまた何かあり、何も掴めぬ手を凍らせて喜ぶ墓の碑を。

順々に僕は見て行った。 恐怖を思考し、それを脳髄に留めた。 そしてまた、天才の思考が俺の脳を殺傷し、同時に成熟したトマトの生汁を飲ませてくれた。 順々に僕は、自由に見た。 俺の世界が二つあり、それが全く違っていた。 一つは僕は運命を順々に見て来た。 一つは僕は……判るものは見た。 人をであり神である。 ぬえでありししである。 錯乱は秩序である。 何故なら私は見ていったから。

次に見たものは何でも無い穴である。 ガラスでありレンズである。 馬車であり光、思考する頭、眼の無い者、鼻から頭に対して血管が詰まってしまった女。

前夜である。 日毎俺は思考する。 日毎俺は物である。 力であり光、夢であり実体、生ぬるい危機、そして危機、おぉ俺の頭よ、俺の頭に俺は従う!

おぉ見た。 そして頭は感じた。 意識が続き、北は溺れ、西が東と交錯する。 明日の夜に私は女を見る。 魚の手を持つ男を見る。 気などつきはしない。 僕は極度に凶暴化した。

夜である。 思考などありはしない。 詩はまさしく俺独りでありかつ花壇である。

一人の男が背広で階段を下りる。 眼は……極度に知るものは知ったのである。 眼が人の匂いを嗅ぐほどに……足は車に向かう。 昔見た闘牛が崖を滑り落ちるように。

何を見たか? 何を見た。 現にあるもの全て見た。 極度にアレは俺を意義した。 それは大きい存在、人間、闘牛だ。 それは結びつかぬもの、悪魔である。 光はこれを意識し狂気たらしめた存在は現に奥の山から向かって突き進む。 前夜は長い。

あらゆるものがあるとすれば、俺の鼻は無い。 僕の鼻腔には長い昔に狂ったようなネジを、時計のようなボールペンを、長い間、少しずつ少しずつ入れられたから。 俺に思考があるとすればそれは音だ。 音沙汰無し。 昔から原始の姿は変わって俺の頭が意識する光の奥、それはまた、こぼれるような零滴。 煮えたぎるような怒りの空気の中の一つの巨大な針。 これらは常に出る機会無く、俺の上に君臨し、俺を滅し、俺を茹だらせ、夏は冬よりもいいかという感情をセイブし、猪をちりばめて俺の眼の中に入れ、俺の感覚を極度にへずらし、俺に彼を憎めと指示した理性を殺し、俺に神を知れとする俺は本気かと言う、俺は俺か?

俺は疲れた。 俺が最後に慰安の地を求めて見るものがあるとすれば、俺に中断の障りであるザワザワという……女のノースリーブ、彼女の姿であるその乳房は出来る限り自然に俺は安らぐ。 それはまた命、いしゅうである。 故に俺はもう疲れを知って遠い砂漠へ行き、三つの星を見つけ、同志を天と仰ぎ、三つに聖なる吐息を上げ、俺は芸術とするものを憎み。

否定する。 俺は疲れた。 俺は疲れ切った。 遠くで上昇する流れ星を見た。

神が神たろうとするように、人は人たろうとし、俺は俺たろうとし、夜を迎え、昼を迎え、朝が来る頃に鶏は人に生血を提供し、俺は女と共謀し、三十三人の男たちを殺す。 殺された男たちが単なる息であると判った時俺は女を抱きすくめ、北にあるセントルイスの街へ行き、粉ミルクを掴み、狂ったように泣き叫び、彼女はそこで天に昇り、俺はそれを見る時天使のような光に彼女は包まれ、俺の口が全てを飲み干す時夜を迎え、昼を迎え、朝を迎え、そして見た、俺は存在の中 に身を落とし、来る日も来る日も人を見て街を見て十字架を見て、音楽を見て、屋根の上に立つ人類の文化と、人間の象徴を立て努力を惜しまぬ宇宙人の実像をそれに発見し、やがて来る悪魔の日に敬服する。 これでいいか。 見たものは同時に過去となり未来となり時を越え、土地を越え、海を越え、緑の芽を越え、海底を潜り、現代の科学と溶け合い、人を越え、嵐を越え、女の身体を越え、夢を見て濡れてしまうものになるぐらいなら暑い方が良いと言い、狂った戦車を指揮する動物達に殺されるくらいなら手の中の血管の中に棲む人間達に溶け合った方が良いと言う。─────

誰か教えてやってくれ、俺の行方を。 俺は見た物は見たのだ。 見えない物も見たと言い張っているのだ。 菫の花に戦車が、地平線の近くから大きな顔が見えると言っているのだ。

血は牡丹の一欠片
眺める時にアーチを描き
眼を落とす頃には頭上にある。

山は谷を尊称する
なぜなら高いものは血で
低いものは牡丹だから。

それほど僕は狂ったのだ。
現に俺は食べていて
それが狂った尻尾の様に
跳ねて、散って眼が潰れてしまう程に。

現に意識された自分がそれであるという保証が無いのと同様に時は本を越えて、体温計の水銀を人間は喰う。 食したものが死か俺の右頭が死か。 耐えてその実りを実施し、来るべき大艱難に備えようではないか。

まだまだ前夜である。 夜が来れば俺はまともになる。 おお魔女─────

止めよう。 俺には夜に向けての休息が必要だ。 月を見た。 朝を迎えて、山を越え、丘にいる一粒の石を拾い、遠くの山上の三つの星に投げ、星は夜を包み込み、我々の住む“世界”を賛美し───時計を示し、指差す手を必要とするために。

どぶ底に
途轍もなく大きな石が投げ込まれた。
飛び散った黒は夜星を黒く染めた。
その時
“猫の眼”は
全くの黒から突然光を放ち
一目散に宇宙を意義した。
そうして後
アルプス山中から
途方も無く小さなピアノが出てきた。
怖がる事は無い
XX夫人は今
こけずり落ちた死んでしまったのである。

彼もまた、一握りの砂である。 これは地上へ撒き、様々な花を生まねばならない。 俺はまた、ここで筆を置かねばならない。 しばしの休息のため

27/July/1978

II

干からびた髪の毛の中に存在の奥の花が、どよめく群衆と共に我等に光の賛美をもたらす時
様々な苔むした娘たちの家々に 手伝いを申し出る若い働き手達の足跡

こうした全てを是認する天上の神達の諸々の手触り
即ち豚は樹を愛し
クリスマスの讃歌はこれ等を酷く鞭打ち
しかもまた存在の中に身を堕とした我等の手の皮達を 僕は一度笑おうとした

それはどういう訳か僕にとては白く見え
その光を笑っている女達の乳房が
僕の眼の前に息づく暇も無く
猫は上へ昇る

やがて車が動き出し
ペンのインクがカサカサになった樹々の道路の霧の中を煙を喰って生きるロバが占領し始める時
僕にとっては最大の喜びをもたらすので、いつしか女達は家々の毛虫を喰う

それは腋臭のよう
そのとき家々の電気は消され
黒が黄色を目立ちたがるのは
どうやら塀の脇のコブラが僕の手をなめている
樹々は緑だ

どうして此処は駅前の道路で
人々が塔に
こうして生きている足達を連れてくる本の数々の頁を女が身籠るのはいとも容易だが

疲れを癒えず
円筒形のミネラルを飲み干すとそこはやがて宇宙を拓いて行く形を見出すのだが、鉄の鎖は門を築く天使の群れが羽根を毟られ
僕の傍らに女の片目と脚と切れ端が僕を虐める。
言わなくても判っている。
鉄は紙より食い始めるのは皮類の群れが定規を壊して行くアマゾンの足跡は何時も最初だ。

ヘリコプタから弾丸が
何時も見え始めたつもりで貝を食べる時
疲れを生じる川の水の犀の夢は何時しか光を放ち始める。
眼を知る僕は踊って角をへし折る
。 ヘラクレスの鼻息が古代から今に至るまで紙切れを宇宙の暗黒の所から放つのは
悪魔の神の反逆をそれが意味するタイプライタの音が明日の女の数々の形から想像をする僕の眼

何時しか朝になり
糸車は色ペンを駆使して流れる眼の涙はそれを許しはしない。
地学の世界は閉じられた女の眼を開いたその眼を飾る全ては脚にあると知るらしい

ところがその日
僕は夢に獏を見たが
それはどうやら女を意味する駱駝のような糖類を知るハメになるらしいのだが
どうやら僕にはマジックのように見えるから
不思議は数々の痴業を生み
洒脱な懊悩は意欲する道路を坂道にするらしい
物語の把握は山々の天気のようにし、それを見る池はやがて水を失くして行く
鳥達の群れが何時の間にか旋廻する東のほうへ行くのは何時からか知れないがとても見分けが付くまい
それでもやがて川群のジョナはペットを用いるというから
不思議が生む喜びの気持ちは僕にはとても気持ち悪い
という人がここ数日
あの髪で僕を見開いたので
どうやら僕は此処に居るバイクは突っ走り地獄を駆け巡る日々を楽しもうではないだろうか。
でも、やはりあの女の乳は動物の鳴き声だから。
掴んでも吸い付く無花果の眼を僕の物で吸い付くとはそれは結構な話だが、
頭はデカくて中身の無い女よりも、マシらしいというから面白いと、言っている男は田園の中で
どやらら泥鰌を捕まえて殺そうとしているらしいが、
戦闘機が巡るこの時こそが
やがて首を切るようになるらしいので、つまりこういうことなのだ。
食事が無いから明日はマットの上で月の出る晩を単なる山々の中に見出したというから
僕は見詰め直さねばならない数々の用意に判らないこの男達の群れを探していることになるという
テントの向こう側に羊達の群れが川の水を求めて
空中に跳ぶの大きな人の顔を何処からか聞いてきているようである。
顔が飛立ちてもいいのは
無が突き刺さるのを食い止めようとしても無駄だというのに似ているのだ。

そうしたは
ある牧場で牛の中に弾丸らしい流れ星は閃くので
僕はどうやら魔が指す仲間を身につけ始めるのは一体どういう訳だろう。

僕はこうして校舎を見下ろしていっても
少しも図抜けた女の股は僕の大空の中に飛立っていて、
どうやら東の山右の川の間に僕の活路が見出されそうだ。
此処で狙った獲物がどんどん逃げて行くが、
僕の猟銃はそうはいかない
ヒマラヤの雪の中に見た女の足跡がそのことを推量しているので、
それは許しがたい
とにかく花々が
空中を見事に見下ろしているからそうした諸々の出来事を処女の熟睡に比べてみてもどうにもならない。
文字盤の上の走るペンの針が
時計でもそれが見えない風車のがらんどうであることと同じなのだから
それは僕には通用しないので如何なるものも女のアソコを知るのは何時も風の中に霧を見るサスカッチの登山隊は死ぬことを敢えてしないというからそれは僕だ。
それで僕の右腕に腕から出る血の中の叫びが緩く作動し始めて、
すなわち零れ落ちる友達の橋桁が来る日も来る日も僕を苦しめた。

存在は僕をやがて陽の中に見つめ直し
ハンカチの切って落とされた所を血が塗られて行くのは何とも不思議な気がするのだ
ところで僕の知っている事だが
ガラスの前の女ほど綺麗に僕を意識するものは無いらしいというから

そうした頃太平洋上を煌めく奥方が裸で濡らした男の顔も知るのだ。
こうなってからというもの殺し合いはガダルカナルの連隊を諸々にした。

ガラスが崩れ落ちて
どうやら背広の男達は
こうして何時も川筋の狭い道を通って学校を懲らしめているらしいが、
僕にはそれが恐怖にも見えず、どうしても女の子が好きであるから、
女が歩くのは階段を汚す乳母車の乳の血の匂いを嗅ぐことが必要であると聞くことは、

とてもいい気持ちでも
やがて突き刺さるものは抜いても知らんよと言い放ち、
とんでもない所から僕は良い気持ちで寝ていると言われる奥様達は幸せである。
長い動物の生活からこん時を描くペンの流れは女に幸せを与える白鳥の首の長さであるから
雪が降っても僕にはとんでもないことのようには思われない秋の夕暮れは素晴らしいという日々を持つのは、この僕が恐れている。

しかしそれは僕の弱さではないかという真夏の日々

インクを消して殺しを止めて
黄昏は水になびく午前の夕陽
鉄達は石を駆逐し
未来はこの時を創る
天文は開かれているというから
飛んでいる日々の夏の夕暮れだ。

そうしてもなお、僕は身に覚えの無い事を受けなければいけない
被害者は外人を黒く染めるらしい。黒い夕陽はその場限りであってはいけないし、またその手を僕が舐めてみる。

諸々の
夕暮れの中の頭は空っぽ
でも僕は行こう
かさかさした現実であるとは思わない
鳥達が水辺で口を噤む様に
今までの事は全て口を噤んで
いかなくてはいけない出発のためにも
それはあれらにもまして
死んでいる屍骸は汚いというので
僕は躍動する女体を求めたのであるが

それから幾日か経って
僕のときめきが無く
てもいいという日々を現出する真冬の日々を

日の出と共に僕は行く夏の夕暮れ
それは'是認'という意味なのだ
このまま進めという清水の音が聞こえる
あの山の山腹からは
街々の姿は見えたであろうに
端切らねばならぬこの冬の日々
夏を消して
燃えていく女の身体の上で
僕はただならなぬ事を知り始めているので

そうした事は全ては水上の合奏だから僕には到底覚束無い。
洗剤をつかっては綺麗になるはめを知るらしいというからホテルなみだ。
嵐の中を船が進んでいく
鼠が一匹死んだ
それはこの日を知っていたのか
小さな虫はむしろ好きなくらいで
僕は風呂の中に並木道を見た

これでこの詩の半分が過ぎたが
何時も我々の前に立ちはだかる事を知らないで僕は居る。

20/Sep/1980

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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