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日記

mfukudaの日記: 泉光『圕の大魔術師』よかった(圕:「くにがまえ」に「書」と書いて、トショカンという漢字)

日記 by mfukuda
泉光『圕の大魔術師』を読んだ。面白かった(定型

作品の内容はさておき、書店で何やら目に引っかかる書名があったので、二度見した後で購入したもの。

国会図書館書誌では奥付の『図書館の大魔術師』という表記を採用しており、「注記」欄に標題紙のタイトル『圕の大魔術師』を併記している。

この「圕」という文字はJIS X 0213に収録された漢字。「トショカン」という文字に詳しい(って、もう20年近く前かよ)。
当時はこの文字を書誌データベースで検索できなくて、この漢字を含む書名を探すのにかなり苦労した覚えがあるが、今なら普通に検索できる。書名にこの文字を含む書籍は、雑誌なら1977年8月の『佼成圕通信』が、単行本なら1971年の間宮不二雄『圕とわが生涯・後期』が最後で、この本は実に約40数年ぶりに「圕」という文字が書名に含まれたケースとなる。めでたい。

「圕」という文字で、書誌DBを検索したところ、1922年10月23日の官報の560pが引っかかった。「明治四十四年告示第九號勅令ニ依リ制定セラレ特ニ海軍軍人ノ佩用シ得ル記章ノ種類及圕式」と目次にあるが、「圖式」のOCR読み取りミスだと思われる。またCiNiiでは肉蒲圕なる書籍が引っかかったが、国会図書館では肉蒲團になってるので、DB側の誤記だと思うんだけど、CiNiiでは「タイトル別名」として「肉蒲團」をわざわざ記載しているので、何かあるのかもしれない。今度現物を見てこよう。ちなみに、この出版元の鬼磨子書房は「くいまーずしょぼう」と読むらしい。
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