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日記

mfukudaの日記: 普門館の(日本最大だったという)電子オルガン、東芝オーケストロンSME-902

日記 by mfukuda
普門館が取り壊しというニュースで、思い出したこと。

『シンセサイザーと電子楽器のすべて』(誠文堂新光社、1981年)の102~103ページに「日本最大の電子オルガン 東芝・オーケストロンSME-902」という記事がある。これは1970年の普門館の落成時に普門館の大ホールに設置されたものとの記載があり、この記事で私は普門館を知った(当時中学生だった)。で、このオルガンについて、ネットを探しても全く記事がない。1979年にカラヤンが普門館で指揮した時にはホールに電子オルガンがなく、松下の電子オルガン(テクニトーン)を持ち込んだとの記載がいくつか見られたため、普門館の東芝オーケストロンSME-902は10年も維持できなかったようだ。

東芝の電子楽器事業は完全に黒歴史のようで、雑誌『東芝レビュー』が国会図書館で電子化されているが、オーケストロンについての記事は1968年4月のSME-401に関するもののみ。『シンセサイザーと電子楽器のすべて』でも「東芝はこの日本一の、あらゆる電気音響の合成を試みて成功した。グランド・オルガンを完成させた後は、伏龍あるいは眠れる獅子と化してしまって、現在では電子オルガンからは遠ざかっています。」と記載されている。同じく黒歴史の松下のテクニトーンは、何冊かある単行本で歴史を追える状態なのになー。

ただ、『音楽の友』1974年3月号の210~216pにオーケストロンについての記事があるようだ。今度、国会図書館で読んでこよう。
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