mfukudaの日記: 『増続大廣益會玉篇大全』の後刻本での「𥾣」(糸+支、U+25FA3)について
日記 by
mfukuda
昔に、「ヒキヅナ」という漢字で「『増続大廣益會玉篇大全』が(「𥾣」を)「紋」に作る」と書いた。
当時は『増続大廣益會玉篇大全』は安永9年再刻版しか持っておらず、「どの時点で誤刻されたんだろう」とずっと気になっていた。そのあと、もう2種類、現物を入手できたので、調べてみた。私が持っているのは以下の3種類(調べてみると、明治期まで刊行されてたようなので、ずいぶん息の長い出版物だったようだ)。
・元禄4年(1691)序、元禄5年刊記
・安永9年(1780)再刻
・嘉永7年(1854)5刻
結論は、元禄5年版では正しく「𥾣」になってて、安永9年再刻版で「紋」になっちゃって、そのあとずっと間違ったままになってる。明治期の校訂版では治ってるのも見たような記憶があるけど。
日本古典籍総合目録データベース経由で、『増続大廣益會玉篇大全』の多数のデジタルイメージが参照できた。便利になりましたね。『国書総目録』そのものもPDFで入手できるし、夢のようだ。
当時は『増続大廣益會玉篇大全』は安永9年再刻版しか持っておらず、「どの時点で誤刻されたんだろう」とずっと気になっていた。そのあと、もう2種類、現物を入手できたので、調べてみた。私が持っているのは以下の3種類(調べてみると、明治期まで刊行されてたようなので、ずいぶん息の長い出版物だったようだ)。
・元禄4年(1691)序、元禄5年刊記
・安永9年(1780)再刻
・嘉永7年(1854)5刻
結論は、元禄5年版では正しく「𥾣」になってて、安永9年再刻版で「紋」になっちゃって、そのあとずっと間違ったままになってる。明治期の校訂版では治ってるのも見たような記憶があるけど。
日本古典籍総合目録データベース経由で、『増続大廣益會玉篇大全』の多数のデジタルイメージが参照できた。便利になりましたね。『国書総目録』そのものもPDFで入手できるし、夢のようだ。
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