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日記

mkrの日記: かぐや姫を見た

日記 by mkr

ようやく、かぐや姫を見に行けた。映画館、平日で一割くらいは入ってるかな。
まず誰もが知っている物語なのが前提だし、たしかにその通りの筋書きなのだが、、、

これ以前のすべてのかぐや姫の物語は、この映画のあらすじにすぎなかった!
これまで「一分でわかるかぐや姫」のバリエーションだけ読んでいたのじゃないかというくらい、かぐや姫だった。

原作通りなのは、全くその通り。
原作にない部分も、物語をアレンジしたというより、慎重に肉付けをした感じ。物語の骨格は変わっていないのがすごい。
恋愛っぽい部分とか、大きな変更とも見えるけれど、あらすじに還元してみると、実は物語本体に大きな変更はない。
あれ入れたら筋書き変わりそうなものだけども。

しかしあの画、これまででいちばん、自然描写が完璧なのでは。普通、どこかで気力か資金が途切れて動かない画とか、なんとなくそれらしいだけの画になるのに。

以下ネタバレ

つい地上で生きてみたいと思った月の女性(名前不明、仮に姫とする)がそれが罪とされる。罰は、地上で生きる事。
地上に赤ん坊として堕とされ、竹取翁に拾われ、山の中で近所の木地師の子供らと楽しく育つ。
やがて翁は、姫の幸せは姫を都デビューさせハイスペックの男と結婚させる事だと思い始める。
罰とは言え、姫は月の勢力に守られ援助されている。(時折の危機がなかったことになるのは夢オチのような描写だが、夢オチというより仮想体験か魔法か時間を遡ったか)
翁がたびたび手に入れる月からの援助の金や着物が翁の資金源となり、都デビュー。ここでかぐや姫の名がつく。
この辺りから翁の愛と姫の希望(地上で生きてみたい)のすれ違いが不幸の連鎖を開始。
姫は翁の喜ぶ様子に拒絶がやりにくい。「これがお前の幸せ」と押し切られて行く。
限界まで追いつめられた姫はついに求婚者達を断る。うまい事言って断ったつもりだがそれぞれ不幸を呼ぶだけ。
最期にあごの帝に後ろから抱きしめられ、遂にもうここにいたくない、ここで生きていたくないと思ってしまう。
地上で生きていたくない、と思う事が罪が許され、罰が終わる条件だった(反省した、思想教育がすんだと判断されるのか?)。
罰が終わると、懲罰期間の、地上で生きた汚らわしい記憶は(ほぼ強制で)抹消してもらえるという実によく出来たシステムだ。
かぐや姫は、他の生き方ならまだ地上で生きていたかった、と激しく悔やむのだが、もはや帰還へのカウントダウンは決定されてしまった。
地上の記憶、地上の生が消されればそういった悔恨もなくなるのだから、月側にしてみれば治療のようなものなのだろう。
そして、記憶とともに、かぐや姫の地上での生は死と同じように終わる。

ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5
これですね。これの1、3、4、5、をカバーしていた。

このかぐや姫に共感できるかどうか。は、これまでの人生でこの手の後悔に足を踏み入れているかどうか。かもしれない。

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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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