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mkrの日記: 村上春樹 1

日記 by mkr

ずいぶん前から、村上春樹を読まなくなっていましたので、
世間の話題に取り残されたかな、と小心者はブクオフに買いに行きました。

そして文庫版はすべて在庫無しですごすごと今日の所はこれで帰るか

記憶は薄れに薄れ、「ノルウェーの森」と題名しか思い出せず、
舞台の袖から色っぽく出てきて、
少しずつ服を脱いで、
さあこれから!のときに「続きは次ね」と引っ込んでしまう女優、
のイメージがわき起こるばかりなのはなぜだろう。

村上春樹風のコピペでお腹いっぱいではあるけれど。

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  • そんな事より1よ、僕は吉野家の話をすることが病的に好きだった。

    この前僕が吉野家に行ったのはロナルド・レーガンが凶弾に倒れた年だ。
    店はまるで沈没寸前の豪華客船3等客室のようにどこにも逝けない人達で溢れんばかりだった。鼠の肩越しに見える垂れ幕には、ロールシャッハ・テストにでも使われそうな図柄の絵が描かれている。
    150円引き?混沌とした僕の意識がつぶやいた。やれやれ。

    ふと気が付くと感じの良い身なりをした4人家族がその不思議な垂れ幕の前に立っていた。彼らは絵の解釈について逡巡しているようだったが、やがて未亡人の装身具に使われる黒真珠のような瞳をした娘が
    「150円引きの特盛を頼むのよ」
    と父にささやいた。150円引きの特盛り?このことは僕をひどく不安にさせた。
    なぜあの子は僕の心が読めたのだろう? 吉野家は小春日和のような心地よい無関心さで満たされているべきなのだ。たとえUの字テーブルの向かいに座った人と目が合っても
    「僕はあなたを見ているのではないのです。虚空を睨んでいるのです」
    そんな雰囲気がふさわしいのだ。勘の鋭すぎる女子供は受け入れられるかいじめられるかのどちらかだ。

    僕が席に着いたのは4時過ぎだった。隣の羊男が唐突に言った。
    「おいら大盛つゆだくで」
    大盛りつゆだく(傍点)? 少なくとも大盛り「つゆ」だくはトレンディじゃない。 羊男はかなり老いているのだ。風邪をこじらせて疲れてもいる。
    「つゆだくで」
    羊男は左手をさすりながら小さい声で繰り返した。僕は気の毒なことだと知りながら羊男を訝った。僕の知っている刑事ならこう言って小1時間問い詰めるところだ。
    「インテリなんですな。人権だのなんだのと仰る。でもあんたたちと追いかけっこする時代は終わったんですよ。つゆだくって言いたいだけでしょう?」

    吉野家に通いつめた僕はトレンディかそうでないかの区別ができる。マセラッティとスバルを見分けるようなものだ。誰にだって簡単にできる。
    「ねぎだく」
    あるいは
    「大盛りねぎだくギョク」
    と言えばいい。これは高度に発達した資本主義体制下における経済的雪かきなのだ。
    「あたしが一盛投げると、あんたが代金を投げてよこす」
    僕はジェイの言葉を思い出した。

    「ねぎだくてのはねぎが多めに入ってる。その代わり肉は少なめ。これだね」
    鼠はカウンターに両手をついたまま僕に向かって憂鬱そうにそうどなった。
    「はっきり言ってね、大盛りギョク」
    注文を聞いた店員は少しまぶしそうな目をした。
    「これからマークさせてもらいますよ」
    鼠はやはりねぎだくを注文すべきだったのだ。大盛りギョクではつゆだくほどではないにしろ張り巡らされた調和性を乱してしまう。

    まあ、1は主を失ったくもの巣のようにがらんとした2ちゃんねる文学版における牛鮭定食のレゾン・デートルを村上春樹的に考察する必要があるってこった。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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