morphineの日記: 旅行記
気がつきゃ、もう6月。忘れないうちに、イランの旅行記を。
イランへの空路は、チケットを取るのに失敗して、羽田>関空>ドバイ>テヘランという大回りになってしまった。でも、成田まで行くことを考えると、あんま変わらない気もする。関空も行ってみたかったし。
乗ったのは、エミレーツ航空。さすが一部でアジアNo.1と言われているだけあって、大変よかった。エアバス最高。ただ、ボーイング機には大抵、最後部にちょっとしたスペースがあってそこで体操とかできるんだけど、エアバスには無かったのでそこが不満と言えば不満。
余談だけど、機内で観た映画「Ray」は良かった!ジェイミー・フォックスの演技と素晴らしい楽曲の佳作。
到着した空港は「イマーム・ホメイニ空港」。『地球の歩き方』にも『Lonely Planet』にも載っていない、謎の空港。明らかに工事中だったので、最近開港したばかりなのかな。売店も何も無し。今のところドバイの発着専用の空港みたい。
そこから、(何故か)タダでバスに乗せてもらって市内へ。
空港の周りは辺り一面、砂漠と遠くにそびえる山しかみえなくて、「ああ、中東に来たんだな」とかひたってたけど、市内に入ると、中東もやっぱりアジアなんだと思い知らされた。身の安全は、ばんばん走って来る車をいかに避けるかにかかっていて、道を渡る時はかなり緊張する。
交差点では警察や軍人がつっ立ってて、時々取り締まっている姿を見かけたが、何を取り締まってたのか最後まで分からなかった。
当然、光化学スモッグもばっちりで、乾燥した空気とあわせて、喉にはかなり来た。
他のアジアの国と違うのは、屋台が全くなくて、乞食が稀にしかいないことか。
みんなそれなりに豊かに暮らしているようだし、心はもっと豊かなので、何度親切に助けられたことか。
テヘランの地下鉄は、最近できたばかりらしいがかなり便利なので、市内バスは全く使わずに済んだのが嬉しかった。
旅行中に最も困ったのが、少年達。観光地にはよく社会科見学と思われる集団がいるんだけど、迂闊に囲まれると大変な目に会う。
写真を一緒に撮ってくれだの、握手してくれだのアイドル級の扱いを受け、立ち往生してしまい、他の観光客の迷惑になってしまうことがしばしば。引率の先生が率先して話しかけてくるんだもんな。
テヘランにはこれといったモスクは無いが、博物館関係は必見。宝石や宝飾品の美しさは、男でもうっとりするくらい。
テヘランから、イスファハーンへは寝台列車で移動。同室の人たちが本当に親切にしてくれて、感激。みんな穏やかでいい人ばかり。旅行中、嫌な人や怖い人には一人も会わなかったのは、今回の旅が初めてじゃないかな。
イスファハーンは素晴らしいの一言。特にイマーム広場は、何を言って良いか分からんけど、気違いじゃねーの?って言うくらい繊細なモザイクで覆われたモスクに圧倒されまくり。写真を撮っているうちに、何を撮れば良いか分かんなくてとにかく、そこら中撮ってた。
ここはイスラム教徒にとっても重要な観光地だから、当然イラン人の観光客もいる。何人かに話しかけられたが、みんな英語がとても流暢で楽しく話せたのは嬉しい。
女性から話しかけられた時は驚いたが、よく考えれば、べつに異性と話すことを禁じているわけじゃないもんな。
なんといっても、クルド人の女性は美人が多い!もちろん、眉毛がつがってたりもするわけだが、それを差し引いてもあの笑顔にはクラクラくるよ。
さらにシーラーズへは、バスで移動。
バスのなかでやっていた、イラン映画は男の熱い友情をコミカルに描いたもので、正直言ってどうしようもない内容だったけど、みんな楽しそうに観てたのが印象的だった。あと、結構ハリウッドの映画なんかも入ってきているようで、かなり意外。
シーラーズはとりあえずペルセポリスが見れればいいやと甘く考えて、時間をあまり取っていなかったため、大変後悔するハメに。市内のモスクはどれも見応えのあるもので、ほとんど見れずに終わった…。これはいつかもう一度来ないと収まりがきかないぞ。
ペルセポリスも、そんなに規模は大きくはなかったが、必見の場所。楔文字の実物をじっくり見れたので、大満足。
で、なんでそんなにシーラーズでの滞在時間がなかったのかと言えば、飛行機の国内線のチケットがとれなかったためだったりする。日本で買うと高くつくから、現地調達しようと思ってたのだけど、向こうは石油が安いから、飛行機代も安い。だから、みんな日常的に飛行機を使うため、チケットが取りづらいらしい。そういえば、カンボジアでも、同じ失敗をしてた気がする。学習能力ないらしい。おまけに、みんな飛行機を使うから鉄道が発達していない。となれば、やっぱり長距離バス。テヘランまで15時間…。これは、三十路のヘルニア持ちには相当キツかったが、途中で寄った食堂のチキンライスがこの旅のなかで一番美味く、これだけでも乗った価値はあったかな。単に弱ってただけという話もあるが。
で、帰りのテヘランでイスラム圏でありがちな、大失敗をしてしまった。
お土産は、重くなるので最終日に買おうと思っていたのだが、手持ちの残額が不足している。だから、両替しようと思ったのだけど…今日は金曜日!イスラムの休息日で、どこもかしこも閉まっている…。相当焦って、あちこちの両替商に行ってみたが、どこも休み。
しょうがなく、交差点でつっ立っている軍人に両替できるところをきくと、道の反対側を指差す。そこには閉まっている銀行の前に、何人か立っており警官もいたので、警官に聞けってことか?と思いつつ、警官にも聞いてみた。
そうしたら、また指を指すとそこには普通のおっさんが。こちらを見ると、満面の笑顔で近づいて来る…って、闇両替じゃねーかよ!
まあ、軍人と警官の推薦だから、最悪でも偽札は扱ってないだろと思い、レートの交渉に入る。が、イランは買い物などでほとんど交渉する必要がなかったため、頭が切り替わらない…。すっげぇ分の悪いレートで両替してしまい、己の甘さを痛感する。
でも、町中で声をかけてきた兄ちゃんと仲良くなり、親切にも土産物屋をいろいろ案内してくれたので、無事にミッション完了と言ったところ。親切に対しお金をあげるのは、失礼だし絶対に受け取らないと思われたので、お礼に100円硬貨をあげたら、すごい喜んでくれて、さらに指輪をくれた。嬉しいけど、こっちが悪い気がする…。
とまあ駄文を長々と書いたけど、とにかくイランは安全で過ごしやすいところ。テヘラン辺りは、山岳地帯なので水もきれいだったので、生水を飲んでも問題無いし。
オレは間違いなくもう一度行くだろうな。興味を持った人がいたら、是非行ってみて下さい。絶対気に入ると思うよ。
ちなみに、なんでこんなにイランを持ち上げるのかと言うと、最終日に会った兄ちゃんに「自分たちがあなたに親切にする代わりに、日本に戻ったらみんなにイランをアピールして欲しい。日本の友達にもっと私たちのことを知って欲しいし、来て欲しいんだ」といわれたから。
勿論それ抜きでも素晴らしい国だったのは、間違いないよ。
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