mujiの日記: 国立劇場 三月歌舞伎公演
この三連休で4本、いや、正しくは木曜夜から5本(最初が途中からだから4本半てとこか)連チャンで観るってそんな予定はなかったんだけど(何を今更)うち国立3本ってそんな予定は(だから何を今更
今日の入りは各階とも昨日の1割減って感じだったかなあ。昨日でさえ連休中日なのにこの程度かー(´・ω・`)て思ったのに、今日は日曜なのになー(´・ω・`)て感じで。だから塩原多助のときよりはマシだけど。あれ、昨年も似たり寄ったりじゃなかったかな?
だから3月は小劇場公演にしようよ…
今日は車引も切られお富も目立った瑕疵がなくて何より。それがフツーだっちゅうの!orz
そうやって観ていてもつくづく小劇場で十分だと思えちゃうねぇ…大劇場の空間が埋まらないんだもん。それは客席云々とは関係なく。
今月の座頭からして、例えば薩埵峠一つ家の場で与三が立ち去ったあと独りごちるところ、そこで舞台空間を一気に寂しくしてしまうあたり、空間を埋めるだけの力がないのが如実に表れてしまって残念な限り。これ、上手いとかヘタとかいうんでなく、そういう場をどれだけこなしてきたかによるんだろうな…比較するのは失礼なのは百も承知で、國太郎の方がまだ埋める力があると見えるし。芸のレヴェルはともかくも、主役が張れる女方がいなくなって必要に迫られて舞台の中央に立たざるを得なくなった、その結果が一人でも舞台空間を支配出来る力を備えることが出来た、のであれば、やはり何事も経験なのか、と。
一人でなければ別段どうということもないんだよね。与三とのやりとり、駕籠屋との会話、安との相談などなど。それが一人になった途端すきま風が吹く。何もこれ、今月の座頭に限ったことではなくて、例えば弟にしても先月の椀久で単独で踊る場面なんて、何でもっと世界は俺を中心に回ってるんだから俺だけ観てろー的な空気が醸し出せないかねえなんて歯痒い思いで観てたりもした訳で。まして弟なんて舞台の中央に立つ機会は随分与えられてた訳なのに。
そりゃ、女方は普通は中央に立たなくてもいいんだけどね、中央に立つとき(特に単独で立つとき)はそれなりの立ち位置を示してほしいなあと。
#二枚目然り。むしろ主役である必要はない訳だけどいざその立場になる必要があったらそれなりの位置を占めてもらいたいなあ。
#そういう意味では純然たる二枚目としてとてつもなく希少価値があると思うんだけどな弟の方は…
#今どきは大体二枚目より主役に比重が置かれてるからなあ。だから本来の二枚目の活躍の場が少なくなる訳で。
閑話。
車引、梅の発声に課題は残るものの、三つ子の中で一番義太夫が身に沿っているんでその点は特に桜は見習う必要があるかと。ノリ地でないときの台詞はまだしもノリ地だと力量の差が歴然だもんね…まあこればかりはおとーちゃんがアレだから(だからそこまで親譲りでなくてもいいんだってばw
おとーちゃん、例の場はホントにとっとと片付けたいらしい。それが小さく見える元なんだよなあ、と観れば、一通り手順が済んであとは烏帽子取って、ってところの間が幾分よくなっていた感。間延びはよろしくないにしても、あんまり間がないと軽くなっちゃうしね。で、そこを過ぎればあとは貫禄。上旬の雰囲気とは明らかに違うもんなあ。梅の見得もとにかく大変そうだけど(幕切れの反りかえりっ振りとかね)、松は年齢的なものを考えると見得のときに声が漏れるのも無理からぬことかと。
切られお富で今月ずっとずっと気になっていた、藤ヶ谷天神でお富が小柄を差し出す場面、今日初めて、与三へ小柄の持ち手側を差し出したのを観たよ!orz
ここ、過去4回、いずれも刃の側を差し出していて(つまりお富自身が持ち手側を持っている状態)、いやそれ危なくね? つかそもそも刃を人に向けること自体どうなん? と首を捻らざるを得なかったんだが、と、今日一緒に観ていたcさんと話していて、cさん曰く、今までは何かダメ出しがあって刃を向けてたけど、今日はやっとOKが出たから持ち手側を差し出したんじゃないかと。だーかーらーその手のネタはもうカンベンしてーーーーー(爆
#しかしあり得そうなのが(だからもうやめなさいちうにw
気になるといえば赤間屋奥座敷での若い者二人がどうにもこうにも。今までそれぞれがどういう教わり方をしてきているかが透けて見える感じで、だからこそどちらかに合わせるか何か決めて揃えてくれと。芝居の流れに沿って他の役者を見るなら見る、見ないなら一切見ないで景色に徹する。手の位置も二人して同じようにする。重ねるなら重ねる、膝の上に置くなら置く。着付けも廓の人間らしくする。胸元に余裕を持たせてるのときっちり合わせてるのとではどちらがその場の雰囲気に近いか。
そういうの、ホント、誰も何もいわないんだなあ、と。そこは自分達で考えさせてやりたいようにやらせるってのとは違うと思うんだけどな。そういうところからも芝居の空気って作られていくものだと思うけど。
何かね、乗り切れない芝居だと些末なところに眼が行きがちでね…これで完全版にしたいとかいってる国立補綴ってホントク(ry
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