mujiの日記: ごしょごろごろごろ
女定九郎を先に読んでしまって読みかけだった御所五郎蔵、つか曽我綉侠御所染(時鳥と五郎蔵)、ようやく読了。
括弧書きにしたとおりで、黙阿弥全集での略称は時鳥と五郎蔵である。この話の筋がその二人をメインとしているということがよく判る。メインというか、どちらかというとオムニバスっぽいかなあ。現行上演が圧倒的にごしょごろメインということは、とりあえずごしょごろの話だけで通じちゃうということだし。
原作では六幕あるが、ごしょごろパートは五幕目と六幕目。実は時鳥パートの方が延々語られていたりする。しかも眼目の時鳥殺しはそれほど長くはない。むしろ現行上演がほとんどないあれやこれやの話が長かったり。その辺を含めて1967年12月に国立で通し上演してたてえのが流石は国立といってもちょっとびっくり。忘貝と寄居虫が出てくる場面が戦後に上演されてたとは。しかし取り違えて拾った子だからといって寄居虫(やどかり)って名前を付けるってのも凄い感覚だよねw
もっともそのときの国立、最後の場面が「若宮八幡祭礼仇討」と原作には全くないものを増補しているようなので、最後にごしょごろと皐月が尺八と胡弓合奏しながら息絶えるってのがなかった模様。それはそれでどういう終わり方にしたのかな。原作だと結局土右衛門は逃げおおせたまんまだし、浅間巴之丞は結果的に愛妾二人も殺されてそれからどうなったんだてのが語られないし、多分その辺をどうにかしたんじゃないかと。
で、愛妾二人も殺されて、てのは要は時鳥と逢州(忘貝)なんだけどこの二人が姉妹だったり(時鳥が妹)、ごしょごろと寄居虫が異父兄妹だったり、最後にいろいろ人間関係が明らかになるあたり黙阿弥だなあと。おかげでちょいとその辺混乱しかかったりもするのでw現行上演ではある程度整理されてて助かるかな。国立の通し上演でも結末を変えてるからかごしょごろの母親(お杉)が最後に出てきて事情説明てのがなかったみたい。もしかしたら複雑な人間関係を説明するのがめんどくさかったとか?(それはないだろw
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