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日本

mujiの日記: 猿若祭二月大歌舞伎・幕見

日記 by muji

昼の部終演後そのまま幕見列に行ったら太十待ちは一人だけ。
うん、知ってた。orz
でも最初の週末で発売開始1時間前切ったところでこれかいな…最終的には一昨日途中から入ったときの整理番号と同じくらいは入っていたようだが、って、えっ初日とはいえ平日と週末とでほぼ同じくらいって。
ちなむと桃太郎は発売開始1時間以上前に定員札止めだったそうな。何だかんだで歌舞伎を観る層にはTV媒体での宣伝がまだ有効というのを物語るような。実際夜の部の切符全日完売しちゃったしね。

昼の部偶然にも隣同士だった観劇仲間のKさん曰くの
「弁当幕」
なことは否定しない。むしろ言い得て妙。
客席がそんな空気だから役者も敏感に反応しちゃうのも判らんでもない。役者だってにんげんだもの。みつを。
でもだからといって特に立役勢、初日がアレでいいのかと。
端境期の世代とはいえ、太十くらいの芝居なら初日でもある程度作ってきてくれないと、てな感じなのに、4人が4人ともがっかりだったのは今後を考えるにかなりまずい状況なのでは。初日観て帰宅してからいろいろ反芻してたら暗澹たる気持ちになってきちゃってね…前の幕の盛り上がりから内心どう思って芝居に望んでるかはともかくも、丸本ものがここまで「薄い」出来なのはどうなのかと。

で、3日目。
最初から観れば十次郎にも多少は説得力が見られる。多少ね。紫繻子の裃に緋の長着。若武者としてはまあそれなりに。ただこれが甲冑姿になるともうダメだ丸々として愛嬌のある(ry
それと、前髪立ちだから発声も高めなのは判るが、高めの発声だとどの役でも同じ高さ同じ感じの台詞回しなんだよねがんじろはん。意外な弱点。安藤英竹が「なにゆえぼくのあたまをたたいてわった!」と訴えるあのトーンになっちゃう。しかも十次郎、手負いで戻ってきたときにはざんばら髪なので、あれ何で七つ道具背負ってないんだとまで思ってしまったり。陽性の役なら違和感ないんだろうが何分にも手負いの十次郎だからして…手負いでないときでも陽性なのが裏目に出ちゃってるかなあ。うむう、見た目大事(結局そこか←

光秀はやっぱりでかくない。手垢の付いた表現をするなら「古怪さ」が見えてこない。十分見せられる優なはずなのに。大落としに至るまでもそこまでの状況を全てぐっと受け止めて堪えに堪えてそれでも堪えきれず、という風に見えてこないのが何とも。だから表現だけで大袈裟に見えちゃうんだろうな。逆艪よろしく松に昇っての遠見もやってるだけ、みたいな。そいやそこで石段の相方使ってるけど昇るものには使うってことかな。
 #ひらかな盛衰記とどっちが先かなとぐぐったらひらかな盛衰記の方が先だった。逆艪よろしく、の表現で正解←

そんなでかさに今ひとつ欠ける光秀と対峙しても押しが弱い久吉。浅草面子相手じゃないとこれだもんなあ。
ただ、初日からの修正は大分かかっていた模様。お風呂当番の風情とか。声も初日よりは来ていた、が、やはり「さらば」は他2人に消される。声を揃えての台詞のときは大体消されることがないだけにまだ本調子じゃないな、と。つか荒れてるの判るし。
あと、これは錦之助は何も悪くはないんだが、障子越しに光秀を呼び止めてから姿を見せたときに、屋台の奥にいるもんだからLED照明で顔に影が出来ちゃって老け込んで見えるのがね。や、初日観たときにその影のおかげか時蔵そっくりに見えてね…兄弟なんだから似ててもおかしくはないんだけど←それと影がある分顔色がかなり悪く見えるのもLED照明の弊害。国立も照明変えちゃったし、白塗りのトーンが難しくなっちゃってるかなあ。
 #悪くはない、といえば、光秀の台詞で久吉を指して「猿面冠者」ってのがあるけど全然猿面じゃないし←
 #だから十次郎と久吉日替わりで(ry

そいや前述のKさんに、昨日開催された素浄瑠璃の会で語られた尼ヶ崎の段の本文を見せてもらったが、本文だと最後に佐藤正清は出てこないんだね。こんなところでもストーリー重視の文楽と役者重視の歌舞伎との違いが。その正清、第一声はしっかりした口跡だったもののそれからがまだまだ、とはいえ初日からほんの少しでも前進していることは間違いないので後半どこまでよくなるか。
本文といえば、お風呂当番が出てくるときに「以前の旅僧」と語られるが、これ、久吉の入りがないと何が「以前」? てことになっちゃうよねぇw仕方ないとはいえ、他の丸本物同様省略されがちな登場人物の「入り」は出来ればほしいところ。せいぜい5分程度なんだし。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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