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日本

mujiの日記: 番外・鑑賞教室の演目選定基準

日記 by muji

今でこそ鑑賞教室期間中に社会人向けはおろか外国人向けまで開催されるようになったが、社会人向けの嚆矢が実は12年前の毛抜だったんである。当時としては画期的だったかと。
で、その前段階としてだったと思われるが「社会人のための歌舞伎入門」と題した公演が一時期行われていた。つかその記念すべき第1回に行ってたというw本公演期間中の数日、夜公演の形で通し狂言なら1時間程度の場面を、通しでなければ例えば3本かかってればそのうち1本出す、てな。
予算の関係だか観客動員が芳しくなかったか、2009年12月を最後にフェイドアウトしてしまった。行われたのは9回。

  1. 20041210・17・21:勧進帳 #本公演:乳貰い、勧進帳
  2. 20050308・15:十種香 #本公演:本朝廿四考通し
  3. 20051014・21:貞操花鳥羽恋塚(部分) #本公演:貞操花鳥羽恋塚通し
  4. 20051118・25:絵本太功記(太十) #本公演:絵本太功記通し
  5. 20051208・13・16:河内山(見世先から) #本公演:天衣紛上野初花通し
  6. 20071012・17:俊寛 #本公演:平家女護島(清盛館、俊寛)、うぐいす塚
  7. 20071116:摂州合邦辻(合邦庵室) #本公演:摂州合邦辻通し
  8. 20071213・21:松浦の太鼓 #本公演:堀部彌兵衛、清水一角、松浦の太鼓
  9. 20091211・22:修禅寺物語 #本公演:頼朝の死、一休禅師、修禅寺物語

国立に初めて行ったのが2004年10月の伊賀越通しで(ええこれのおかげでトラウマレヴェルで観たくないんですよ股五郎orz)、そのときに社会人向けのチラシを目にして行ったんだと思う確か。勧進帳は一度は観ておかないとね、みたいな感じで。つい先日、たまたま当時の本公演チラシを久々に目にして、うわ併演が乳貰いだったのかこれ観はぐったのは今となってはかなり悔しい~(苦笑)と地団駄踏んでみたり。まあ当時の観方だったら観ても大して残らなかったとは思うが。
でもってその後も本公演併演の社会人向けは全部行ったし、鳥羽恋塚あたりからは本公演も行けるときは行ってた。つか本公演行かなかったのって勧進帳と十種香と太十くらいか。
社会人向けに特化していたこともあって、上演前の解説も手を変え品を変えでいろいろ工夫が凝らされていて、それが面白かったこともあれば完全に外してたこともあったなあ。中でも印象に残っているのは合邦のときの"坂東秀調名誉教授特別講座"的な解説w面白いかつまらないかでいったら明らかに後者だったんだろうが、あれはあれで解説の王道といった風で個人的には大層楽しんでしまった。その翌月が外しまくりだっただけに余計秀調教授が印象に残ってるのかも。
観客動員という点ではね…結果的に最後となった修禅寺物語、2回とも観たが客席寂しかった覚えがあるしね…通常の鑑賞教室の一形態となって統合されたのもやむなしか。いい試みだったとは思うんだけど、本公演の演目次第てところもあっただろうし。学生向けほど内容のしばりはないにせよ、本公演が通し狂言だった場合はどうやって1時間程度の場面を切り出すかって問題もある訳で。鳥羽恋塚は筋交いの宙乗りを見せるための上演だった(解説もその辺に特化していた)から、そうやって割り切って上演出来る場面が上手くあればいいんだろうがなかなかそうもいかないだろうしね。
試みとしては面白かったんで復活してもらいたいものだがもうそこまで出来る役者がね…高麗屋が始めた頃はまだ体力的にも十分出来たんだろうけどね…

(さて本題には戻れるのか←

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