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日本

mujiの日記: 国立劇場 三月歌舞伎公演

日記 by muji

開場50周年記念歌舞伎公演の掉尾となる三月公演初日おめでとうございます。

といいつつ、全体的な感想は2年3か月前のときとほぼ変わらないんだが←
そりゃそれだけ間を開けずに再演してれば全体的な流れは大差ないよ…

なのでまず様子見の今日は重箱の隅つつきに終始してみる(ドイヒー←

  • 行家屋敷。
    上記エントリでその所作を褒めちぎった股五郎の大刀の位置、敢えて変えてきたのか単に何も考えてないのか忘れたのか(ぉ)初日の今日は居間に通されたときから弓手側。隙あらば一刀両断てのがミエミエ。いくら病身だからとて行家相手じゃバレバレだよそれじゃ…演じる毎に工夫を重ねてくる錦之助ではあるが、ここ、前回とは変えてきた上での行為だとしたらいただけない。馬手側から弓手側にさりげなく置き替えるというだけでより狡猾な股五郎像が描けていたのになあ。
    立ち廻りはこの場に限らず全体的に初日感溢れまくり。股五郎が行家から投げつけられた脇息に足を取られかけたのはそういう流れなのかたまたま脇息の位置が悪かったのか。そのあとごそごそやってるときに人の気配がして慌てるところ、行灯の紙を破りかけるなど臨場感溢れる慌て振り(ちょw
    にしても志津馬の代わりに丹右衛門出して云々っていくら次の円覚寺につなげるからっていやちょっと待てって感じ…マジで志津馬の代わりやらされてるんだもんなあ。そういう補綴ってアリ???(--;)
  • 円覚寺。
    歌昇の野守之助、他2人と一旦下がるときに弓手に持った大刀が逆。即ち反り身を下に持っていた。
    もうこういうの誰も注意しないのかなあ!
    芝居以前の問題として出来て当たり前のところがこれって。そりゃたまたま今日だけ間違えたのかもしれんが、間違えるくらい持ち慣れてない、無意識でもきちんと持てないレヴェルと露呈したようなもんで、てことは普段からチェック入れてくれる人が誰もいないってことでしょ?
     #野守之助といえば幡随長兵衛にも出てくる。あれ、同時代だったっけ?
     #…ふむ、鍵屋の辻の決闘の方がちょっと前だな。どちらも江戸前期の出来事ではあるが。
    開演前にプログラムをピンポイントでチェックして、予想通り股五郎の母親の話は今回はカットと見てまあしゃーないなと。そのおかげでこの場は初日時点では実に中途半端な位置づけとなった感。だまし討ちだけじゃ股五郎側の卑劣さを描くには物足りないし、だまし討ちだけで卑怯者と印象づけるだけのインパクトがまだない。だから某フリーライターに敵役がちょっと弱いっていわれちゃうんだよなあ悔しいけど事実だし←
    股五郎のインパクトが弱いのは結局丹右衛門が後半全部持ってっちゃうからってのも大きいかと。槍で突かれて正面から斬り下げられて何であれだけ長々遺言してるんだってな歌舞伎にありがちな展開なのはいいとしてそれを又五郎があの台詞術で絞り出すもんだから逃げた股五郎の存在感があっさりなくなってたし、って、又五郎が台詞とはいえ股五郎を連呼してたもんで「良い又五郎」「悪い股五郎」が思い出されてついぷぷぷとw
    な・の・で、わるいまたごろうはもっとワルに徹底しないと敵役として成立しないよ?
    ああ、そういえば、股五郎に槍で突かれる丹右衛門、その槍は元々野守之助が持っていたものだが屋内用の槍の長さっぽかった。歌昇はまだ長柄の槍で立ち廻りが出来るほどではないんだな…
  • 藤川新関で股五郎一行についてくる蛇の目の眼八が京純。おおお、こんな大きな役をやらせてもらえるとは大抜擢??? 実際前回は今の吉之丞が受け持ってたんだし…と、そのナゾは岡崎で解けることに。
    今回の場割では政右衛門が登場するのはここからなので、花道を歩む吉右衛門に今日一番の拍手が来たのも当然かと。
  • 岡崎の幕が開いて、
    おおおおお旅つづらが下手側にある!
    汚した遠州行灯が置かれている!
    もうこの2点だけで安心しきって7割方寝てたとか(だめぢゃん←
    お谷が気を失ったあたりから大体覚醒して観ていた。子殺しあたりの政右衛門の台詞がビミョーっていやそこクライマックスなのにいつものこととはいえ(´・ω・`)つくづく歌六(と東蔵)の安定感に助けられている場だなあと…
    幕切れ直前に幸兵衛がつづらの中の眼八を引きずり出して成敗する場面、そこで眼八が斬り下げられて屋台から舞台に返り落ちしたところで志津馬に引き据えられて踏みつけで絵面で極まる、と、演出がちょいと変わっていて、そうかこれを見せるための京純だったかと。まあそれにしても菊之助の志津馬は相変わらず品行方正だねぇ…もっといい加減な男なんだけどなあ志津馬って。
  • と、岡崎で京純が活躍してしまったので、決闘鍵屋の辻(やや違)で樹上から政右衛門を狙うのが別の役者に代わっていた。誰かなあ。
    吉右衛門の立ち廻りを観ていて、かつて演劇人祭で観た殺陣田村の大山克巳を思い浮かべてしまったよ…でも大山克巳の方が背筋が伸びていた。別段、上半身だけで両刀使いを見せるのは構わないにしても、背中があれだけ丸まっちゃってるとちょっとねぇ…
    いやそれにしても前述通り初日感溢れまくりの立ち廻り。種之助も隼人も今後に期待、つか、あれは隼人なのか蝶十郎なのかあるいは他の誰かなのか、誰に責任があるんだ???
    そして盆が回って股五郎と志津馬の一騎打ち。そうそう、前回、股五郎の紫の襷に悪の色気を感じるとか書いてたんだよねwだからチラシのあの股五郎は肩脱ぎどころか羽織着たままでの立ち廻りになってて、その状態で舞台に上げたことがあったんだろうかと。舞台稽古での一コマの可能性もあるかなあ。
    閑話、前回同様長柄の槍を扱う錦之助。菊之助との呼吸はまだまだかな。動きも初日だから悪かったのか2年3か月の歳月がアレなのか(あああああorz)絶命するときは前回もそうだったけど結構あっさり死んじゃうんでもう心持ちあがく時間を長引かせてくれてもいいんですがw小物らしく悪あがきしまくってほしいなあ←
     #弓といい槍といい、錦之助は意外と武具の扱いに長けているんだなあと。澤瀉一座で培われたかな。
     #槍を取り落として抜刀するのはフツーに抜いてたそういえば! あの腰落として回すのってクセかやっぱり!www
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