mujiの日記: 国立劇場 三月歌舞伎公演
初日二日目と立て続けに観ることもそうそうないが今月は今度の週末が例の式典で土曜休演なもんでね…
二日目だからといって、わあここ1日で随分変わった~なんてところが取り立ててある訳でもなく、それでも全体の流れは初日よりもよくなっていて、といっても終演はほぼタイムテーブル通り(若干早いくらい)なんだが藤川新関までで数分押してる、ってアレか序幕と二幕目がまだ定まってないか?
わるいまたごろう(ひらがなw)が行家屋敷に通されたときの大刀の位置は最初から弓手側。いかんなあ。二人の立ち廻りは1日経てばかなりスムーズ。脇息は行家が目一杯襖側に投げてたんでやはり初日は場所が悪かったと見える。
で、今更本文を最初からざっくり目を通したりしてるんだが(ぉ)、むしろ今までの行家屋敷の方が改変だったんだなあこれはしくった。それならば尚のこと股五郎の母親のくだりをカットしたのはなあ…円覚寺の場だけの登場だし、母親までダシにするサイテーなヤツってのがより鮮明になるのに。確かに呉服屋十兵衛は今回の場割なら出すだけ無駄(ちょw)なんでカットは当然だとしても。うん、まあね、歌舞伎座に人取られて鳴海出来る女方がいないってのは判るんだけどね(ry
と、そんなところで、約12年半前から今月までの間に国立で4回上演された伊賀越通し、行家屋敷の場の演出が全て違うんでちょいと挙げてみると、
- 2004年10月(第240回公演)…お谷いない、おのちいる、孫八いる、志津馬が駆けつける、股五郎が正宗奪って逃走する
- 2013年11月(第286回公演)…お谷いない、おのちいる、孫八いる、志津馬が駆けつける、床下からの騙し討ちがない(奴実内いない)、股五郎が正宗奪って逃走する
- 2014年12月(第292回公演)…お谷いる、おのちいない、孫八いない、志津馬が駆けつける、股五郎が正宗奪って逃走する
- 2017年3月(第303回公演)…お谷いる、おのちいない、孫八いない、丹右衛門が駆けつける、股五郎は正宗奪い損ねたまま逃走する
てな感じ。
第240回と第286回は山城屋座頭で饅頭娘と奉書試合と沼津を出したヴァージョン。行家屋敷の場は同じ演出かと思いきや第286回では奴実内の名前がないので股五郎は助力を得ないで行家を斬ったことになるのか。観てたけどそこまでは記憶にないからなあ(^^ゞふうむ、その辺、股五郎役者によって変えてるかな、って、このときだけは市蔵が股五郎だった訳で。柄からいったらぴったりだったなあ市蔵。
第292回と今回が播磨屋座頭の岡崎ヴァージョン。第292回でお谷出したところで本文に若干近づけて、今回でほぼ本文通りの演出にしてきたというところか。そうか毎回ちょっとずつ違った演出で行家斬って逃走してるんだね3回目の股五郎の中の人。
股五郎の中の人といえば今日の大詰志津馬との一騎打ち。
盆が回ってきて、下座の双盤(かな)の音をきっかけに構えていた二人が動き始めて、正面まで回ってきてちょっと手があってから一旦上下で極まる、てな流れだが、回っている最中に股五郎の腰から何やらごとりと。
…大刀抜け落ちてるし!
あーこれ鯉口緩めに調節しててかつ差し方もやや下向きだったりしたな、だから立ち廻りの動きで抜けちゃったんだなおいおいどーするよ、と観るに、正面まで来たあたりで一旦拾った、はいいものの、馬手に刀・弓手に槍、と変則二刀流状態でしばらく動いてるしwいやそれはいくら何でもちょっと無理が、というところで二人で極まる前に何とか片手で納刀しようとする股五郎www一応槍で防禦の姿勢を見せようとしているものの完全に流れ止まっちゃったし志津馬は納刀待ってるしwそこで隙を突かなくて敵が討てると思うてか!(激違www
極まったところへ政右衛門一行が駆けつけて、志津馬が「いでこの上は汝一人」と言い放つのを本来ならそう聞く上は破れかぶれだと受けるところをいでこの上は破れかぶれだとやらかすあたりが股五郎の中の人らしいですなまったくw台詞まで破れかぶれでどうするよ←
#こういうときって小道具方の責任になっちゃうのかなぁ…それなんか違う気がするんだけどなぁ(ぉ
#まあ、それを除けば、初日よりは息も合ってきてたかと。
#次の週末が楽しみだ、って休演日明け公演はいろいろと鬼門なんだよな立ち廻りに限らず(´・ω・`)
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