mujiの日記: 国立劇場第九一回歌舞伎鑑賞教室
そりゃまあ初日から3日間6公演がっつりチェック、てのも考えないでもなかったがこれでも一応は他の予定もあったりする訳で←
なので今日は午後公演のみ。
1日でいろいろ臨機応変に微調整してくる解説は流石。
殊にハッシュタグの件は早速スクリーンに「#歌舞伎みたよ」を出すようにして善哉。
#使ってもらいたかったら本来なら初日から出すべきものだけどねぇ←
他に昨日ちょいと気になってた箇所も説明するような流れになってたり。明日以降も微調整あるんだろうなあ。
本編、2日目にして團十郎がほぼ見えなくなっていたとかwそれはそれでいいことだと思う。「錦之助の弾正」なんだし。勿論、自己流に崩してきているということではなく、きっちり演じているのが錦之助の色になっているな、ということで。
つまりそれは、大きさは出ていても、明るさはあっても、やはり本来のニンでないつらさ、愛嬌がひとはけ足りないなあ、ということでもあって。そりゃあ團十郎のあの鷹揚さと巧まざる愛嬌は團十郎以外には望むべくもないものだけれども、錦之助の「色」としての愛嬌はほしいなあ。出せない優ではないはず。客層が違うからいつもは反応があるところで無反応だったりで、その辺頭では判っていても演技に微妙に影響するだろうし、それが出せるはずの愛嬌がなかなか、てところにもつながってくるかもしれないし。
大きさという点で。
昨日は前売り開始時点で一等席は団体完売、一般売りは二等席のみという日だったので(初日なのに!←)、あれだけ今回絡みの記事で「出が肝心」部分を強調されまくってたのにその出が観られないって! と3階席から身悶えしていたんだが、今日は花外のかなり遠い位置ながら降りてこられたのでどうなんだろうと呼びの「お入~り~」で揚幕を見込んでみた。
……ああ、いい男だなあ。
ってヲタ丸出しにも程があるってなもんだが、押しの強さとかド迫力とかそういう空気ではなく、といってこぢんまりとしている訳でもなく、堂々とした美丈夫だった。あ、なるほど、こういう感じなのか、と。この出があるからこその「錦之助の弾正」なんだな、と。
10年前の前進座公演プログラムに五十川晶子氏が弾正に関して寄稿した一文が掲載されているが、その中で弾正の鬘についてこんな言及をしている。引用箇所の前提として、生締の鬘なのでしかるべき立場の男性であることが分かる、といった解説があり([]内は註釈追加)、
(前略)では弾正はどうか。毛先を揃えてはいるが明らかに[月代を]剃ってはいない。これは「立髪[たてがみ]」というヘアスタイルで、ついでにもみ上げも長い。これはこの御仁が少々色恋好きで、アクの強い性格であることを表している。
とあって、以下粂寺弾正という人物が「傾く(かぶく)」人である、という話へつながっていく。
確かに弾正のあの鬘、以前から不思議に思っていて(というか前進座プログラムにそこまでの解説が載ってたなんて←)、今回改めて読んで「少々色恋好きでアクの強い性格」にはたと気付いたことが。
なるほど、それで山三があの髪型=立髪なのか!
くしはらいこそついていないものの(くしはらいの意味もよく掴めてないんだが基本裁き役の性格を持つ役どころの髪型っぽい)、山三も弾正と同じく生締で立髪の鬘を使う。特に仲之町の場で。で、あれば、あれだけの山三を魅せてきた錦之助のこと、弾正ももっと魅せられるはず。鬘のベースが同じならどこかで何かがつながっているはずだし、ということは美丈夫で問題ないんだなと。さて明日以降は如何に。
#あとは夜話での本人談じゃないけど体力勝負だよなあまさに…
国立劇場 歌舞伎鑑賞教室 More ログイン