パスワードを忘れた? アカウント作成
13581258 journal
日本

mujiの日記: 歌舞伎座百三十年 四月大歌舞伎

日記 by muji

一週間ぶりの勝先生。

ほー。
ほおーーー。
ほおおおおーーーーー。
 #フクロウかぃ
何か思っていたのとは違う方向に行っちゃった感があるが、それでも先週からの伸びしろがまだあってよかったというか。お濠端での動きや台詞回しが随分「生きて」いたからなあ。江戸市中の広がりは確かにあの台詞だけでは西郷どんの台詞と違って情景を想起させるのは難しいかもしれない、が、目の動きが加わったことによって、少なくとも全く見えないということはなくなったかと。
長く生かして時勢の移り変わりを、お目にかけずにはいられないのだ…のくだり、先週はまだ微かにうたっていたが今日はほとんどそれもなし。やはりうたわせないのが今回の演出か。それがために、真山青果の台詞を説得力を持って語れるのが誰もいないなんていわれたりもしてる、となるとちと残念。そこがねー、松緑も錦之助も台詞術に長けた役者ではない訳でねー。厳しいなあ(´・ω・`)
まあ、そうはいっても、7日に観たときからすれば随分変わった。ただ単に大声を響かせるだけではない、熱い口調で慶喜助命を語る勝先生。しかもそこに江戸発音が混ざる。「ひ」と「し」の中間発音は勿論のこと、「いって」や「なって」の「て」が「ツ」に近い発音になるところも。ああ、それも加えたんだ、と。7日の早口はとりあえず台詞憶えたので思い出しも兼ねていってみましたー以上のことはなかったが、今日は江戸っ子らしいせっかちさの早口、と聴いた。
 #その早口が薩摩屋敷でちょっと仇になりかけたけど←舌が一瞬回ってなかったしw
薩摩屋敷での三条件に対する最後の勿論!は今月の台詞三選に勝手に選定しているんだが、これを必要以上に力まないでいっているのが見識かと。上旬はこの一言にぐっ、と力を込めていたが、そこまで力まず、でもきっぱりと。力むと割れがちだし、ホントその辺の加減が見事だなあと。

今月の台詞三選の第二が勝元公のオヽ、目出度い、目出度いなんだが、このオヽ、の響きで毎回客席で卒倒しそうになり、目出度い、目出度いからの一連の表情と所作で魂抜かれる(笑)。それこそ、下旬のここまで来てあの響きを聴かせてもらえるのがひと昔前からしたら隔世の感。
 #他の勝元公は目出度いをいうときにどんな表情してたっけかなあ。
 #ああまで言葉と裏腹の哀しい顔はしていなかったような気もするが、とするとそこは錦之助一流の解釈だろうなあ…

(ちょっと他の人物にも言及しないと←

この議論は、muji (9607)によって テキ禁止として作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

物事のやり方は一つではない -- Perlな人

読み込み中...