mujiの日記: 歌舞伎座百三十年 四月大歌舞伎
日記 by
muji
夜の部よやくー
本日の与兵衛さん。
神がかってる、という言葉が頭に浮かんだ。殊に大詰。
こときれる直前は無の境地というより、薄れ行く意識の中で最期に手を合わせて静かにこの世を去りたい、という、無の境地の一歩手前という感じか。その手を合わせるのすら容易には出来なくて。目の光が完全には消えなくても、焦点の定まらない瞳が燃え尽きる直前の命を雄弁に物語っていた。
そこまで来たか。
腹切ってひっくり返ったときに裾の始末をしなくてもある程度は落ち着くようにはなってたけど起き上がったら今日は左脛が膝あたりまで見えてた、ので、傷口に巻いたさらしまで見える状態。敢えて目立たない色合いにしているのかな。脚がロックされた動きも神がかってるといった風情だが、たまーに、ほんの一瞬、あれそっち怪我した態の脚だよねwてなることもあるwそれこそにんげんだもの。
大学之助に踏みつけにされてからのじたばたもこれまた今日は一段とじたばたしていて、さぞや踏みがい踏まれがいがあろうかと(何それ←)ああ、そうか、大学之助と太平次と、双方から痛めつけられるのは与兵衛さんだけだね…他は痛めつけられるというかさっくり殺されるからなあ。そして唯一殺されないのも与兵衛さん。でも死ぬけど←
今月の台詞三選の第三は彌十郎の弥十郞(わざとかw)との思えば、「思えば、」残念至極。今日はここで手が来た。うむ、毎回、内心では拍手していたが←拍手したくもなるよね…ここの息の合わせ方は長年の戦友という感じで。
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