mujiの日記： 黒谷

今月の團菊祭は十二世團十郎五年祭でもあった訳だが、ふと思い起こすと、五年祭？ と思わなくもなかったり←
てなことで別途追悼してみる。総本山知恩院奉納歌舞伎DVDからの黒谷。DVDも久々に見るよ…

現地で観たときのエントリでの感想がさして変わる訳でもない。蓮生はあくまでワキ。前シテ敦盛、後シテ小次郎、ツレ玉織姫、てなところか。
扇の扱いがいかにもドブキだったりするが(それはいわないおやくそく)、いやいやどうして、昨今感じられる舞台姿のめざましさはこの時点でも十二分にあったんじゃないか。同じ年齢の敦盛と小次郎との発声の使い分けは観た当時でも驚いていたが、今見返しても、おおー、という感じ。特に小次郎がホントに子供。何なんだろうあの佇まいは。
普通に考えれば成田屋親子での配役で何の不思議もなかったのに、確かに知恩院と小川家とのご縁があったとはいえ團十郎が指名した、というのは、ある意味必然だったのかもしれない、と今になって思うなど。
舞台は一期一会、ということを、しみじみ噛みしめながら見るDVD。

　#仮に再演があるとして(いやもうないだろうが)、蓮生は案外高麗屋がいいかも。敦盛・小次郎はもちろんそのまま。玉織姫は適宜(って←