mujiの日記: 秀山祭九月大歌舞伎
ふと気が付けば今月夜の部観るのは今週末までお預けとか。
夜の部後半が案の定の評判で三部制でもいいんじゃないかとまでいわれててもう今から最後まで観ていられるか自信がないんだが←
てなもんで前職場の有志をお誘いして今日も昼の部。
6日に上手側しか降らなかった桜吹雪、今日は概ねまんべんなくだったがやはり上手側の方が若干多め。均一に降らせない何か明確な理由付けでもあるのか。
福助復帰だけ取り沙汰される金閣寺ではあるが(まあ仕方ないやね)、始まる前から配役のバランスの悪さは気になっていて。だって梅玉以外はどう転んでも花形歌舞伎だよ? 歌舞伎座の朝一で出すなんてめっちゃ優遇されてるよ? もしくはそれだけ人がいないってことだよ?(多分後者←)てな。それこそ幸四郎が久吉でしょ本来なら。直信は夜しか出てない菊之助が出たって何の問題も無かろうしそうなれば松緑の大膳ももうちょっと大きく見えるだろうし。もちろんそうさせなかった理由は明確な訳だけれども。
#似たようなことが10月の助六にもいえるかと。
#詳細配役は明日か明後日あたり更新されるだろうが先行で大間掲示があった。
#児太郎が白玉だもんね…幹部勢はいるにしても若手登用がメインなのは当然助六の中の人の意向だろうし。
#ってまあ揚巻の配役からしてある程度推測のつくことではあったけど←
その明確な理由の一つの児太郎、そりゃあ技術やら何やらはまだまだにしても、一人きりのときにあのだだっ広い歌舞伎座の舞台をだだっ広く見せないというだけでも凄い。育つべくして育ってきた、ということか、と、裸武者やら泉水の立廻りやらを思い出してトホイメに←
福助はね、うむ、今日の最後、あああああそういう表情よくしてたよ見せてたよ! てな表情を覗かせた、てのは、毎日出ている副産物か、と思わせなくもなかったが、ちょっとね、利かないのは右半身だけじゃないんじゃなかろうか、てな感じでもあってね。改めていうまでもないけど道遠し、か。
鬼揃、6日より更によくなった感。何だここでもスロースタータかぃ←
初日に後半の顔を作り直さなかったのは何か考えがあってのことだったんだろうが、やはり眉と目張りは力強い方が見栄えがするやね。化粧だけでなく表情も初日とは全然違う。これなら毎日でも観たいなあ、という感じにはなるが如何せん立廻りが地味…といって何でもかんでもおもだか演出てのもアレだし。
初日に鞘走っておいおいとなった前半の引っ込み、勿論6日も今日もそんなこともなく。左手で宝剣を縦に持って右手は柄の頭に添えて、一旦揚幕を見込んでからすいっと大袖を巻き上げて脇にたくし込む、その一連の動作に、あああああそれがすんなり成功するようになったんだねえええええっと感動の嵐(おおげさ
#だって富樫とか頼家とかかなりの確率ですかってたんだもん…袖落ちて太刀だけ脇挟んだ状態で。
#それはそれでいいんだけどやっぱり袖も上がるとこれも見栄えがいいんだよねぇ…
さてそうなると主従フォーメーション(なんだそりゃ)で一人見栄えがしないのが真ん中。三人で太刀を頭上に地面と平行に構える形、親子の高さと比べると一人高さが出てないから逆目立ち。そりゃあ当代梨園きっての美形親子に挟まれてアレなのは仕方ないけど(何)もちっと頑張ろうよ…
今日の河内山の「ばかめ」は今まで同様の張った「ばぁぁぁぁぁかめぇぇ!」できた。おや。心境の変化でもあったか。
てなくらい今月は自在なんだろうなぁ。その自在さに松江侯が全然ついていけないのもやむなしか。とはいえねぇ…
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