mujiの日記： 秀山祭九月大歌舞伎・幕見

昼の部終演後に見て立ち見じゃなさそうだったら並ぼうと思っていた奇数日勧進帳。
見たら余裕で床几にかけられる程度の人数だったんで並んだけど(その時点で勧進帳だけでは50人超えだったようで、最終的には立ち見も出てた)、初日で日曜日なのにそんなものかねえ。そんなものなんだろうねえ。
7・8月の客層と今月の客層と明らかに分かれてるわな…

それはそれとして仁左衛門弁慶 vs 幸四郎富樫。
二人とも独特のリズムなので、というかあまりに現・白鸚の勧進帳に慣らされすぎてるってこともあるがw全体的に随分ゆったりと進められる感。上演時間73分ってのもそのゆったり感とは無縁ではあるまい。
仁左衛門は文字通り命がけだなー。25日間だと体力持たないってのも無理はない。延年の舞の振りが他の家の弁慶とちょこちょこ違うのは松嶋屋だから？
幸四郎はところどころ妙な癖のある台詞回しなのが気になった。勿論気になったのはそれだけじゃないけど←
中啓は放り投げ。あ、そいや、つべで見かけた梅幸追善の勧進帳(團十郎弁慶、菊五郎義経に富十郎富樫)で、天王寺屋が中啓放り投げてて思わず笑ってしまったwだめぢゃんwただもう台詞回しには惚れ惚れするしかないね～、といいつつ、語尾やら響かせ方やらにとても聞き覚えのあるものがちょいちょいあって、ああ、ちゃんと受け継がれたんだなあ、としみじみするなど。
　#だめぢゃんといえば孝太郎の義経も判官御手でそのまま泣いてた。だめぢゃん。最近持ち替えて泣く義経減ってるよね？
四天王がバンカメ・萬太郎・千之助・錦吾という混成にもほどがある混成チームなんだが、冒頭の花道で「いでや関所を踏み破らん」で錦吾が立ち上がって両手広げて若い3人を留めたのは初めて観たかも。松嶋屋だから？(こればっか
その「いでや関所を踏み破らん」がこれまた最近あまり聞かない「いでや関所を」「踏み破らん」。最近は「いでや関所を踏み、」「破らん」が圧倒的だったからなあ。でも日本語の区切りとしてはヘンだよね。そういうところも松嶋屋だから行き届いている気がする。

で、高麗屋だとその辺どうなるのか。つか73分の上演時間はどちらの組み合わせで出したものなのか、だよなあ。
ということで個人的にはゲネプロというか初日前舞台稽古というかw明日からが本番！←