mujiの日記： 新橋演舞場 初春歌舞伎公演

夜の部から。

め組の掛け持ち組のために開演17時になったらしく、それは本末転倒ではと思うなど。まあ夜だけ観る分にはのんびり出られて楽っちゃあ楽だけど。
喜三郎内出すとはねぇ、なんてトホイメになってたら幕開きの下座唄が何か耳慣れない、と思ったら島崎楼見世先の場、って！ 平成中村座でも出さなかった場まで出すとは！ これほぼ完全版つうてもええんちゃう？？？
　#よし黙阿弥全集で確認だ、と一瞬思って、違う違う一部は黙阿弥書いたかもだけど黙阿弥作品ちゃうーとがっかりするなどw
その序幕第一場で、通常の発端である島崎楼広間で飲んでいる角力取とタニマチ、暴れ込むめ組の鳶たち、と門付けの獅子舞一行が島崎楼にやってくる。といっても辰五郎(と藤松)は既に中で飲んでいる設定。で、露月町と宇田川町が合流しに来る、んだが、露月町がべろんべろんに酔っ払っててあれまあ…てな感じで。まあ確かになくてもいい場ではあるが、こういういきさつであの騒ぎになるのか、てのが判ってそれはそれでいいのでは。
店の若い者が下足札をまとめて床へじゃらんと叩きつけて、中の1枚を柱へ打ちつける、てな風習をちゃんと再現していて、ああこれ切られお富で観たんだっけな、とか。
　#自分の過去日記で書いてたかと思ったら書いてなかった(´・ω・`)隼人がやってた記憶があるんだが。

と、喜三郎内も含めて上演機会が滅多にない場面を出してくれたのはいいが、それだけ。
昨日は例のハシゴ乗りから降りるときに半ば落ちた形で尻餅ついて鬘が飛んじゃったらしい梅玉、今日はそれもあってか随分慎重に上がってた、のはいいとして、さて向き直って、てところで右手が定位置に届かない。え、どうした、と観ていると、どうも左袖のどこかが引っかかっている模様で、何度か取ろうとするも場所が場所だけにそう派手にも動かせず、結局何とかかんとか右手でもハシゴの段を掴むことに成功して降りてきてた。昨日の今日だし昨日以上に深刻そうな事態だったからひやひやしたよ…左袖はやっぱり引っかかっていたらしくちょっと引っ張られてたのが見えたが引きちぎれるほどではなかったのが幸い。ううむしかし2日連荘でトラブルってのもねぇ…

で、コンテンポラリー日舞観に来た訳じゃないんですが。
五輪対策でこれが歌舞伎でございって見せるつもり？？？

(とりあえずー