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日本

mujiの日記: 九月大歌舞伎

日記 by muji

偶数日対面。
流石に今週の連休明けはもう休む訳にはいかないのであと2回か(えっ
ある程度は意図的に観る位置を変えてきてるんで(2階も加えたかったところだが歌舞伎座の2階席って建て替えてから正直どこもいまいちになっちゃったんでね…)、当たり前だがそれぞれの位置から見える光景がいろいろでそれはそれで面白い。とはいえ重点的に観てるのは決まってるけどね!←
ということで今日は久々の一等2列目センター上手寄り。今月から最前列販売がないので実質最前列。基本前方で観るのは好みではないが、まあたまにはね。でもやっぱりたまにだけでいいやね。

今日観てきて、改めて「藝」を読み返して、さよなら公演も見返してみて、今月の十郎はいわばほぼ「教科書通り」であることをしみじみ噛みしめるなど。今月この面子でこの上演形態だから話題にも何にもなりゃしないけど、もちっと名の売れた面子の中でこの十郎出したら楷書だ何だとお褒めの言葉が聞けたことであろうと。や、楷書すぎて却って地味でスルーされたかも←
とはいえ、地味、ではないよね。教科書通りってのはともすればそれ以上のものではないという意味合いも含まれるが、決してそうではない。自分の中に落とし込んだ上で肉付けをしてきているなあと。伊達に還暦超えで十郎やってないよね、と。……ってまたこれ例によって還暦超えの初役って戦後最年長記録の初役っぽいなあもおこんなんばっかやん…(´・ω・`)
 #そもそも還暦超えの十郎自体そうそういるもんじゃないし。
 #近年ではそれこそさよなら公演での菊五郎、2011年に2度つとめた梅玉くらいか。おっと彦三郎襲名のときの時蔵も還暦超えだ。
 #時蔵を除く二人は60代後半での十郎だったからその点錦之助はまだまだこれから←
今月の十郎、何が素敵かってそりゃ全部とはいわんでおくが(いわんのかぃ)、第一声からの若々しい発声もさることながらその化粧。目尻から頬にかけてのうっすらとした紅、それがもみあげの下まで入っていて、元服はしていても若者と知れる拵え。舞台写真だとほとんど出てないくらいうっすらと入れてるあたりが実にらしくてねー。あー、舞台写真といえば目頭の目張りが入ってるのと入ってないのと両方あるなあ。5日観たときは入ってたから初日近辺だけ入れてなかったか。単に弱々しいだけではないってのが判るしね入ってると。

で、下界で聴くと口伝通りの台詞回しで、もうそれだけでご飯3杯いけるってヤツで←
そいやさよなら公演では工藤から盃受けるくだりでもちょいと省略があった。口伝通りでなくても手順を若干省略しても手の位置が低くても、雰囲気が十郎であればそれでよし、なんだろうね。今月はそういう意味でも「教科書通り」だよなあ、と。

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