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日本

mujiの日記: 壽 初春大歌舞伎・幕見

日記 by muji

朝からこんなことになってしまって、といいつつ体調の件では本人が既に語っていた訳で、予後が思わしくないってのも何ともだが。

代役とはいえ梅玉が七段目の由良さんをつとめる日が来ようとは。
国立50周年の九~十一段目の由良さんもどうかと思ってたのが5年後にとうとう七段目。
巷では初役てえのに驚きの声がちらほら上がっているようだがいやそもそも由良さんつとめる役者じゃないし。といって平右衛門は更に違うんだが、で、又代わりの平右衛門が又五郎。むしろ本役。
「明日以降の復帰につきましては、決定次第お知らせいたします。」なんてもうホント三日御定法は有名無実になっちゃったねぇ…と嘆息しながら日程眺めるに、む、明後日休演日なのか、なるほどそれで昨日までどうにかこうにかだったのか? 無論すぐに復帰出来るかビミョーなところにしてもえっもしかして今日押さえとかないと週末は本役に戻ってる可能性も高いってことか???

だったら観るでしょ←

ということで午前中の予定を終わらせて七段目幕見。
九段目以降の由良さんと違って段取りが多いんだな、てのはこういう非常事態のときによく見えてくる。つか仮名手本で由良さん主役って七段目だけといっても過言ではないし。それこそ釣灯籠の件からしばらくはあーいろいろやることあってタイヘンそうだねーてな感じではあった。本火使うのに集中しちゃって灯籠の油で鬢を直すの飛ばしたし、ってまあそういうところは梅玉のことだから敢えてしなかったってこともあり得るがそこで鬢を直すのは瑶泉院からの手紙を読む上での身だしなみだと解釈してたんだけどなあ。手紙も九太夫が手に取れるように落としていくので手一杯だったし。
いくら仮名手本の役はいつどこでどの役を振られてもすぐに出来るように、といわれてるにしても、台詞はそうだとしても所作まではなかなかね…おかるの簪を拾ってどこやった? と思ったら扇子や脇差しの如く帯から抜いて渡してたのにはちょっと笑ってしまった。色気なさ過ぎw
まあ全体的に久々に公務員梅玉だったなあってな。要所要所は流石にしっかりしてはいたけれども。そいやおかるとのやりとりも省略はなかった。そこはそれ、この年代の役者ならお互い十分対応可能だろうし。
 #「そもじなんぞ御覧じたか」「アイ、いいえ~」から「オゝ、くど」まで省略してたからなあ先週。そこまでせなならんのか…と(´・ω・`)だったが。

で、本役の平右衛門。いや本役は梅玉だけど平右衛門の本役は又五郎な訳で(そうじゃない
先週第二部観たときにも大分痩せたんでないかい? と思ったが、平右衛門の衣装が恐らくは梅玉のをそのまま流用しているはずで、ということは少々大きめなはずで、そのせいもあってか首の筋が目立ちすぎて、いいたかないが激痩せ……
国立50周年のときの兄妹コンビだからイキはぴったりでその意味では何の不安もなく観られるはずだったが、激痩せだけならまだしも声に張りがない。50周年のときは二人してぎゃんぎゃんやってていやもう少し控えめにしてくれてもってくらいだったのが、妹はほぼ変わらずなのが兄は張るところで甲に上げられないって。普通の台詞も聞こえない訳ではないにしてもヴォリューム最小限状態。おいおい大丈夫か。最後の方は額に汗で、ってのはいつものことだが、羽二重がえらくずれてたのは鬘が合ってないせいだと思いたい…
とはいえ「は、……腹ぁ切って、死んで、しまったー…っ!」だし叶った叶ったねいねいねいは踊り出さんばかりのだったし、そうそう平右衛門はやっぱりこれでないとね! てな。にしても別の意味で不安材料が増えてしまったのもどうかと……

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