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日本

mujiの日記: 則重・則秀の会009 確信のゆらぎ(十四世喜多六平太記念能楽堂)

日記 by muji

インスタのフォロワーさんからご提供いただき代理見物。
東次郎家でもこういう個人の会やってたんだねーしかも9回目とは。2017年から年2回ペースで開催していたようで。

喜多能楽堂は勿論初めてだったがめっちゃコンパクトでロビー売店もないくらい。2階席(建物3階)に喫茶室があるらしいが行ってない。見所に撮影禁止張り紙があって、上演中以外でもあかんのか確認するのもめんどかったんで自重した←もうそんなところからして立合狂言会とは雰囲気が違うなあと。そりゃあ東次郎家だし。
 #矢来とどっちが小さいかと見てみたら矢来の方が更に小さいんだー(席数300、喜多は席数385)。
そのコンパクトな見所で収容人数50%開催。他の能狂言の公演がほぼフル稼働なところでこの姿勢は流石の東次郎家。まあでもそのちっさーいロビーで休憩時間中は知人同士の会話や主催者親族への挨拶合戦が繰り広げられてた訳だけどね! 歌舞伎座なら研修生がこれ見よがしにボード突きつけてくるところだけどね! でも松竹社員の名札つけてるお偉いさんには注意しないけどね!!!(それは話が別←

閑話。番組は、

  • 粟田口 東次郎、則秀、則重
  • 福の神 則重、則秀、則孝
  • 鼎談 東次郎、則重、則秀

で、鼎談といいつつほぼ東次郎ワンマントークだったという。こんなにおしゃべり好き、いやいや、サーヴィス精神旺盛な御仁だったとは。
粟田口の人物心理、福の神の面の見比べ、父親のインバネスに守られて空襲から逃げた話、座右の銘。
座右の銘はいくつかあるうちの空海の「師の跡を追わず、師の求めしところを求めよ」を紹介していたが、元はこういうことらしい。これ、伝統芸能全般にいえることじゃまいか。
ああそういえば伝統「芸能」と呼ばれることにかつては反対していたそうな。芸能はその場限り、その場を楽しませればそれでよしだが武家式楽はそうではないと。もうこういうところが流石の東次郎家(こればっか

粟田口、だまされた大名の表情を拝めただけでありがたや。
しかし80過ぎであの動きは。鼎談で息の詰め方の話にもなって、でももう息が続かないから最後の追い込みは前から(橋がかりにかかる前から)やっちゃった云々といってて、そうなのか本来は橋がかりまでしょんぼりしたままとぼとぼ歩んでから追い込みなのか、と。いやそれにしても名前の呼びかけでひょいひょい横飛びするあたりなどとてもとても年齢を感じさせない動き方。藝の積み重ねとはこういうものだ、と。
福の神、あ、笑い留め!

(とりあえずー。えーと、そうそう、今回のサブタイトル「確信のゆらぎ」てのは、粟田口の大名は、東次郎曰く、粟田口は刀だと最初は100%確信していたのが、太郎冠者から人だといわれて、云々、のあたりから持ってきたんだなと。

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