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日本

mujiの日記: 国立劇場 三月歌舞伎公演

日記 by muji

吉右衛門監修の菊之助馬盥の光秀。饗応から。
の、前に、鑑賞教室ばりの「入門 歌舞伎の“明智光秀”」がつく。カタカメの鶴屋南北ならぬ鶴屋東西、っていや別に南北になって出てきたってよかったのに。現幸四郎がそれやってんじゃん高麗屋版四谷怪談忠臣蔵で、って、やってたからボツになったかな。
麒麟が来たのテーマ曲ですっぽんから登場、ってあたりは鑑賞教室だよなあ。くろごちゃん久々に出てきてた。プログラム(カタカメは「筋書」といってたがw)持ってきて宣伝してたが、タライが持てなくて解説時にはカタカメが自分で出し入れしてたというね。くろごちゃんが最早黒衣でない件。

と、解説終わってそのまま饗応、饗応が終わって25分幕間挟んで馬盥と連歌。この場面立てもどうかと…
どうかと、といえば、饗応の最後で蘭丸が残ろうかって自分から提案したのに春永がいらんいらんって一緒に下がらせちゃって、光秀の様子伺うのはどーすんだと思ったら花道半ばまで戻ってきてたってそれもどうかと…そんなバレバレなの様子「伺い」でも何でもない…
更にどうかと、といえば、配役出た当初から四王天いないって何だ何だと不審がってたら安田作兵衛が四王天の役目も兼ねちゃってるってそれどうかとというよりどうなの!?!?!? と保氏評を見るに、

この役は前半を安田作兵衛、後半を四王天但馬頭(原文ママ)と二人の役者に割ってやる場合がある。幕切れに大看板が附き合うための方便である。

とあって、へえ? 作兵衛まんまって初めて観たけど戦前の話? と公演DB見たら直近で作兵衛まんまだったのは1975年の巡業。つまり今月はそれ以来。それ以前でも作兵衛まんまの方が少ない。要は方便の方が見栄えもするし役者の仕事作れるしで一般化したってことなんだろうが、であっても実際四王天で締める方が多いんだからこの一文はちょっと。……これはアレか、南北全集に当たれってことか?←
ただ今月は、饗応での春永と光秀とのやり取りの中に但馬が家来になった云々ってあったし、だったらやっぱり四王天出すのが流れなんじゃないかなあと。

で。
光秀がもう監修の口跡完コピといっていいほどで。
完コピとなると必然的に顔見世の代役熊谷となる訳で。(何が必然的←
熊谷は「錦之助の熊谷」だったけれども、では光秀が「菊之助の光秀」だったかというと。

何が違うのかなあ。
真似るは学ぶだし、完コピできる腕がある訳だし、でもそれ以上のものが見えない。ふむ。

他に印象に残ったのは鷹之資の力丸の所作の美しさ(平伏姿勢の低さプラス背筋の美しさ!)と鷹狩りの得物は上から順にキジ・ウサギ・カモなのかーということ。で、担いでた勢子がすみくん。おやこんなところで。
その力丸の隣の蘭丸。饗応の出で、花道で春永が屋台の光秀とあれこれやってる間は他の家来達と共に腰を落として拝礼してるんだが、左手で春永の太刀持ってるんで右手だけ下に付いてる状態で、指先で結構がっつり体重支えてますって見えちゃったんだけど。いやそこは体勢キツかろうが指先は花道に触れるか触れないかでしょ…だから次男坊はっていわれちゃうよ…

(とりあえず?

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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