mujiの日記： 五月大歌舞伎

本来なら今日が3回目だったはずの二部。
例によっての公認ダンピングサイトで押さえておいたのが結果的に功を奏したというか。
しかも来た席がこれまで取った中では最高の位置。来月の二部ならフツーに後援会経由で来て全然おかしくない場所。ここをル○サに回すんなら最初っから国立みたいに1等Aと1等Bみたいに分けりゃええやんか……まあおかげでそんな位置で観られる訳だが←
　#しかも途中で気付いたがすぐ後ろに某劇評家が。
　#ふうむ、今月は御社日設定なしだったかな。で、そこの位置、と。会社から出しやすい席なのか。

公演DBで見ても組み合わせとしては戦後例のない、五段目抜きでの落人と六段目の同月上演。
六段目単独ってのもまずない。というかあったこと自体驚きだが。
　#1977年8月三越劇場での若手歌舞伎。おかるも勘平もWキャストで、おかるが時蔵と雀右衛門、勘平が又五郎と萬次郎。おかるは2人とも本役になったけど勘平はry
落人も巡業以外では単独で出ることが少ないのか、と公演DBと筋書の上演記録とを眺めつつ。いや前回上演が国立50周年だったというのも驚きだが。つまり上演記録に錦之助の名前が2連続で並んだという。これを奇蹟と呼ばずして(おおげさ
　#だって国立が全くの初勘平だったんだもん…それが5年後に国立の勘平リレー再びだなんて奇蹟と呼ばずして(だからおおげさ
　#奇蹟ってんなら、歌舞伎座筋書で、演目の配役表記で最初に書かれるって襲名披露以来だよね……
　#一場面とかで頭に来たことは多少あったにせよ芝居1本で頭表記。国立じゃないんだよ。地方公演でもないんだよ。｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡

で、落人。
Web媒体での初日レポ写真で冒頭は定番演出の浅葱幕振り落としと判ってガッツポーズするなど。国立は逆に珍しいやり方しちゃったもんだからね(´・ω・`)
おかるの顔の長さがryなーんていってた観劇仲間もいたがw、何だろうねあの落ち着きっ振り。どう転んでも50代半ば。年齢詐称(違)てのはともかく落ち着きっ振りが却って「おかる」の名にふさわしくないかもしれず。衣の下にチラリと見える鎧、てな感じで、肉食を前面に出してない分余計こええよお(そうじゃない←
といって今回の勘平が草食かというとんなこたあない。
ちゃんと武士。死んでお詫びをすることしか頭にない。といって決してひ弱なだけでもない。その辺のバランスがきちんと取れた勘平。所作ダテでスイッチ入るのは変わらずだし、四天との絡みもこなれてたし。まあ、そこはタテのつけ方がいいのかもね←
　#国立のときはカントクこと咲十郎だったんだね、ってある意味必然か。今回の蝶一郎ってのもまあ判りやすいがw
あちこちで目に見える、5年前からの深化が嬉しい。

六段目、それこそ5年前が一世一代かと観ていたら、5年後にも一世一代を観ることになろうとは、てな。
あれだけの「仕事」を「仕事」と見せない勘平。

(ひとまずー