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日本

mujiの日記: 国立劇場 十一月歌舞伎公演

日記 by muji

十月の初日に 週末の初日でこの客席の惨状は。 なんて書いてたらそれどころではなかった。

祝日で10月にも増しての客席大惨事。

初日の客席の様子がネットで流れてて、お、おぅ…となったが、初日とはいえまだ平日だからといういい訳も成り立つ。
然るに今日も昨日と変わりない客席大惨事はもうこれ国立オワタだよね?
集客力のない役者しか寄こさない松竹もどうかと思うが(そこまでいう)、国立も今の理事長はっきりいって歌舞伎公演マンドクセって思ってんじゃね? 今年のカレンダーに予定として載せてた12月公演ぶっちしたのが何よりの証拠でね?
まあこんなご時世でいろいろなもの・ことがはっきりしてしまったということでもあるけど。
客席大惨事の責を役者というか家に負わせるのもアレだが、東西成駒屋(家)がここまで集客力なくしたってのはどうなんだと。東はある意味仕方ないところもあるにしても西はホントどうなんだと。
 #今日の番頭席の筆頭が東の成駒屋っていやそれまずいんちゃうかと。

ということでホントどうなんだと、というがんじろはんメインの宝引こと御影浜浜辺の場。49年前に国立で復活上演してそれ以来の上演、てことで、時間制限を加味してのセレクトだったんだろうなあと。
まあ悪くはなかったと思う。2日目だからか客席大惨事だからか全体的にこなれてない感はあったにせよ、百姓衆とおかみさん勢が手練れの名題揃いで観ていて安心。おかみさん勢4人のうちひとりだけ東メンバーの芝のぶが見事におばさんと化していて流石すぎる。
がんじろはんは花道から誰かの足下を照らす態で登場して、その誰かと会話もしている態で、当然思い起こすのが秋の河童。
 #当然かよ←
秋の河童が頭にあると、弥陀六だけには見えてて、と取れなくもないが、その後の展開を考えると誰かがいた「振り」だったと取った方が自然かもしれず。ここで百姓衆に幽霊だ幽霊だと騒がせる伏線張っといて、弥陀六詮議まであって、それで「制札のご講釈」はなかろうよ!
と、話が飛んだが←百姓衆にある意味なぶり殺しにされた亀鶴の番場の忠太、あっちだこっちだと振り回されてから座り込んで文句いうのが息が上がってる態ではなくてマジ息切れして台詞まともにいえないってどうなんだと(こればっか)役者としてあの程度のどたばたで息整えられないってちょっと。
そのどたばたの間は弥陀六と一緒に一旦いなくなっている児太郎の藤の方、弥陀六に手を引かれて隠れるところとか、うわ、でけえわ、と見えちゃうのは致し方なしかw熊谷陣屋のときはそこまでとは見えなかったからなあ。

で、相模と藤の方入り込みと弥陀六詮議付でプラス25分の熊谷陣屋。おかげでよっつね出てくるのが待ち遠しかったわ←
芝翫型は襲名披露以来、てえから、襲名披露巡業以来てえことだが、あれ、こんなにあちこちド派手だったっけ、てな。藤の方に迫られて一旦押しとどめるときにその場で垂直跳びして平伏してたっけ、って、竹本が「飛び退き敬い奉る」って語ってるから飛ぶのかw物語はド派手なのは承知にしても、糸に乗った物語ってんじゃないんだよねぇ…あと、首実検後の愁嘆場、相模に首渡してから肩がっつり抱き寄せちゃうってアリ??? そこまでやっちゃう???
なもんで愁嘆場のときは屋台の上で男2人が景色になってるはずなのに熊谷が景色になってない。いや眼は伏せてるけど汗だくだくでもう俺目一杯頑張ってますーアピールが全然隠せてない。あかん(ニガワラ
といってよっつねが景色になってるか、つうと、なってはいるんだが、
寝るなよっつね。
1年間で3回目、で、初めて松嶋屋以外と組んでるからって、しかも花形歌舞伎で何度も組んでた面子だからって、そこで松嶋屋を相手にしてたときの緊張感なくしてるってどうなんだと(もう何度でもいう←

と、相変わらずそういうところだぞとツッコまれるよっつねではあるが←、まあ流石にこれだけ短期間で3回も演るとなると第一声も朗々としたもの。tk9月の調子からして正直よっつねの甲と呂の行き来が不安ではあったんだが、そこも今日時点では問題なくクリア。まだ2日目だしね(ってw)。
陣羽織は南座のときのを着用。あーまた写真が残らないー(´・ω・`)
で、帰宅後上演台本見てて、よっつね登場時のト書きに

九郎判官義経、紫匂縅の鎧、陣立、好みの拵え、付太刀、

とあって、ええっ? となった。
いやむしろそれ着て欲しいんだよ紫匂縅の鎧。三津五郎が拘った紫匂縅。それに倣ってか時蔵も熊谷陣屋のときは着用してた紫匂縅。緋縅は敦盛の鎧であって、この時点ではまだイケイケの状況なよっつねが着る鎧とは違う、てな話じゃなかったっけ。
今回の上演台本、相模と藤の方の愁嘆場のあとに、藤の方とよっつねの会話があって、それから遠寄せが聞こえてくる流れになってるんだが、今日はそこばっさり切って、というか元々現行上演ではその会話はないんでいつも通りの流れになってて、紫匂縅の鎧といい、そこの会話といい、せっかくの機会なのに、上演台本頒布版にまでなったのに、てな。何だかなぁ。
 #そのカットした会話が、義経は敦盛の顔を見知っていたのか云々という論争への一つの答えとなる重要なものでもあるんだが。
何だかなぁ、といえば、遠寄せが聞こえてきたあとからはやっぱりいちいち物事に反応するよっつねで、雲上人じゃないんだなあ、と。松嶋屋のよっつねがそこまで大仰だったか記憶にないが、まあそういう解釈してるんだろうなあと。その辺は、今月のプログラムの「出演者のことば」で、

首実検が済むまでは情を一切見せません。

と語っていて、その分、遠寄せ以降のあれこれの演り方がああなんだろうなあと。
にしても堅固でおったか、満足、満足、って! ホゝゥすらないって! そうきたかと!!!
あとは幕切れ、やっぱり世の中じゃー、なぁでもうカンベンしてーとなって(ホント一息でいってくれよと小一ry)、出立しようとする熊谷にコリャ、で首見せて、あっそこどうする??? と観てたら、流石に相手が花道にいる訳じゃないんで顔は背けなかったw泣き出しそうな顔で熊谷見てた。まあそうだよね、そうなるよね。最後も泣き上げはなし、でも一目見つめてから愛おしげに抱きかかえて、泣き上げる代わりに虚空を見やってた。泣き上げてたのは熊谷、だから、そりゃ2人で泣き上げる訳にはいかんもんね(違

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