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日本

mujiの日記: 十二月大歌舞伎

日記 by muji

一部。
三代猿之助四十八撰の内でありながら「新版」としているだけあって、十役のうち七役を後半の所作事で見せてしまうというほとんどお染の七役状態。芝居として見せるのは御殿(今月は奥殿名義)と床下。と問注所代わりの社頭。
政岡オンステージで興に乗ってきて息つく間もなく早口でクドキいってるあたりで台詞が全然頭に入ってこなくて、うぬぬ? となった。口跡不明瞭という訳ではないんだがつらつらつらつらと上滑りのような。他はそんなこともなかっただけに、トランス入っちゃってる? 的な。
早替わりの時間稼ぎで四の切よろしく腰元ズが長刀持ってあれこれ、てのが判らんでもないがちょっと間延び。今回は珍しく文楽(というか歌舞伎初演当時というか)に沿った松ヶ枝節之助名義で出てきたときは鼻隈まで含めてマスク被ってて、そりゃそうなるのも判るけど鼻隈までマスクかーwとか。そこから仁木弾正に替わるのも時間稼がないとならんのでネズミが大活躍というね。なので男之助、じゃなかったw節之助に眉間割られてすぐにすっぽんすべり台からは消えずにしばらく残って立廻り。なお所作事では人間になって三浦屋女房と踊ったり(玉太郎の役名「ねずみ」は眉間割られる訳ではないというw)、大詰では屋根の上で巨大化してスモーク吐きまくったり。
あの巨大ネズミ観て、歌舞伎座でこんな演舞場みたいな演出を観る日が来ようとは…なんて感慨にふけってしまったよ(おおげさ
閑話。所作事での早替わりは早替わりで使うパターンは概ね使ってて、与右衛門と累のくだりで与右衛門が糸立て被ってきたからおお昆布巻きまでやるかーと期待してたら累相手じゃなくて何故か最後に走って出てきた土手の道哲とやってたというw与右衛門は尻端折りで道哲は紗の羽織だから、裾引いてる訳じゃないし頭巾被ってる訳でもないし、通常の昆布巻きより難易度高かったんじゃないか、と思い起こしつつ。道哲自体は途中でチョボクレ踊ってるけど。
所作事で終わる訳ではなく、最後に民部之助も外記も勝元も出てきてでも外記は深手は負ってなくて、なので勝元の「目出度い、目出度い」はホントに目出度いのでそこで切り口上。寿猿じじがいるだけで目出度い←

(とりあえずー。栄御前は大健闘ではなかろうか。八汐は菓子箱の扱いで呆気にとられるほど雑な動きがあって、裾引きの扱い以前の問題かと。

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