mujiの日記: 秀山祭九月大歌舞伎
二部。
初役にして一世一代、と「ほうおう」10月号インタで白鸚自身が語る松浦侯。だよねえニンじゃないもん。
八十歳で初役をするのは、弟を思ってのことだけです
に尽きるんだろう、ね。
劇中口上といっても最後まで演じてから、前列に上手から白鸚歌六梅玉が並んでのご挨拶。劇後口上だったな←
歌六を真ん中に持ってきたのは今の播磨屋筆頭ということもあろうが差配は無論白鸚。最初のご挨拶のときはつとめて淡々と語ろうとしていた感があったが、歌六と梅玉の挨拶が済んで再度顔を上げたときに、はっきり見えた頬を伝う涙のひとしずく。
播磨屋が身罷ったときにも、今回の追善口上でも口にしている
「たったひとりの弟」
に、白鸚の想いが凝縮されているのではなかろうか。
で、一部同様、さてその想いを泉下の当事者はどう受け取っているやら、と下世話にも思わざるを得ないというね←
吹き寄せは危惧していたほど観られないものではなかった。戸部Jr.の構成はアテにならんのだが←今回はよくやった方かと。
とはいえ鈴ヶ森が幸四郎の早替わりの時間稼ぎだってのは判ってたけどね!
黒羽二重のごんぱっつぁーは錦之助で観たいって散々いってんだけどね!←
その錦之助が初日から去年よりも阿波座烏聴かせてて、何だよ相手が浅草クラスだとできるんかよてな(いやそれは)でも例によってそこで切るなよってところで息継ぎしてるしーーーorzまあ、初日であれだけたっぷりできてるなら重畳。
……そうかー早回しになるのは自信がなくてあせってるのと息が続かないのと両方なんだろうなーorz今月は是非とも少なくとも今日のペースを保持してほしいもの。
で、鈴ヶ森の間にさのじろから熊谷に早替わる幸四郎。
さのじろは早替わりの都合上だろうがあばたがえらく少なかったw立花屋の代わりが種之助の呉服屋十兵衛ってのに戸部Jr.の本気を見た(おおげさ)妹の様子を見に云々っていわせてたのにも唸らされる。まあ瀬川が吉原にいたかはさて置きだけどw
九重の花魁道中を見せて、では八ツ橋は、と見るに、盆回しで板付きの八ツ橋を出してくるというね! 道中の面子は九重の道中面子と一緒だったけどそれは気付かなかったことにするよね!←
いや、なるほど、福助の八ツ橋をどう再現するかがある意味眼目だった訳だが、花魁下駄、特に右脚はボンドか何かで隙間をがっつり固めた状態で立たせてたという。そうきたかと。なので、さのじろがぶつかったところで、その場で営業スマイル。
八ツ橋だ…!!!!!
高次脳機能障害を負っているとはいえ、あの八ツ橋の笑みを、福助がここまで再現するとは。すげえわ。言葉悪いけどすげえわの一言。
鈴ヶ森の振りかぶせから振り落としで熊谷陣屋の物語のくだり。廣松の相模に莟玉の藤の方、と、鈴ヶ森以上に浅草ですかこれは状態。しかも幸四郎、出だしの台詞を同じの2回繰り返してたしw通常の熊谷陣屋の流れと違うからとっ散らかったんだろうけど、つい1月の「(二人とも)本番に弱いんだからー!」が頭をよぎったり。
戦場の倣いだわえ、で屋台毎後ろへ下げてからの若手だんまり。鷹之資が舞台袖から名乗りを上げるその朗々とした発声が親譲りだねぇとしみじみ。だんまりそのものはみんな見えて歩いてるよ! 闇夜歩いたことないよね!←
だんまりで極まってから暗転して、舞台とすっぽんと両方のセリを使って、花道に僧形の熊谷、舞台に歌昇二役目のよっつね。
やっぱり浅草ですか??? といいたいものの、うんまあ播磨屋の若手筆頭は歌昇だからねぇ…となるなど。
吹き寄せとはいえ、十六年は一昔以降のくだりだけをそれなりに見せないとってのは結構キビシかろう……
(とりあえず?
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