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日本

mujiの日記: 市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 十一月吉例顔見世大歌舞伎

日記 by muji

前楽昼の部。
高麗蔵は昨日復帰したが種之助はこの時間で美人にお知らせが出てないところを見ると楽まで休みか…
なので図らずも3回観て3回ともどっかしら演出が違うことになっててそれはそれでいいんだか悪いんだか。
最初に若い鳶と手古舞と女王様な梅枝が踊る場面、鳶3人(今日は種之助がいなくて2人)は端から雪駄履いてなくて、何だ結局粋な履き方魅せてくれてるのは信吉っつぁんだけじゃん! となるなど。で、最初は鳶と手古舞、途中から女王様が加わって両側に種之助と鷹之資を引き連れての連れ舞だったので、ただでさえ態度でかい、もとい、堂々とした落ち着きのある梅枝なだけに、えらく巨大に見えちゃっててね。正直大女が子供2人連れて踊ってるとしか見えなくてバランス悪かったなー、てなところで、今日は種之助の代わりに手古舞から男寅が加わってて、男寅はそれほど小さくないので大女と子供2人には見えなかったのがいやはやナントモ。踊りはともかく。
鷹之資は後半の獅子舞は一人で奮闘してた。tkお不動さまの前で梅頭に「ひとりで先に行っつくれ」なんていわれちゃってまあそりゃ確かに二人で先にじゃないけど何かちょっとかわいそうな(どうしろとw
舞台写真やら出演者自身が上げてる画像やら見るに、智吉っつぁんがもうすっかりパタリロ状態で…w福々しいにもほどがあるwwwだから夜の部でよく股くぐりできるなーっていわれちゃうんじゃん←
 #鳶頭3人、口の描き方が信吉っつぁんだけ割るってほどじゃないけど強めに描いてるのが面白い。役の捉え方が他の2人とはちょっと違うってことだよね。

外郎売、筋書インタで「今回は十郎を出さないやり方」と菊五郎が語っているが、復活上演してからの記録を見るにむしろ十郎が出る方がかなり少ないというね。多分1回か2回観てるはずだが記憶にない←

勧進帳はやはり義経が端々に異色な演り方を見せてきて単純に成駒屋から教わったんじゃなかろうと思わせるが、といって澤瀉屋の役者が義経に回ってるのは戦後の本興行だと1964年1月日生劇場での先代猿之助以来なかったというね!
今の猿之助は成田屋親子がオペラ座で出したときに演っててそれ以来、なんだが、判官御手のナゾポーズtk御手を差し出した形でわざわざ正面向いてから中啓持ち替えて泣きながら「いかなればこそ」なんだよなあそのくどさが澤瀉屋だよなあw、とか、延年の舞で四天王の後ろに隠されてるのに何でこっち向いてんの!?!?!? とか。いくら笠被ってるったってそんな堂々と富樫一行に顔見せてええんかいな、てな。落ち延びるときに花道で一旦立ち止まってるはずだがそこは富樫チェックの場でもあるので結局確認しそびれたのが残念。
富樫は今演じてる中ではトップクラスではなかろうか声を除いて。その声も一部を除いて随分落ち着いてきたし。まあもう「とーまれとこそー!」と「はやまりたもうな!」は完全喉声でぴぎゃーーーーーとなっちゃうのは、ねぇ。筋書インタで「富樫は一つひとつ職務を全うしていて、弁慶が飛び込んでこられるような器と聡明さが必要な役」と語っていて、う、となるなどw
 #聡明さはともかく……(なにかいいたいらしい(幸四郎ではなくて←
 #ふむ、情の富樫ではなくて智の富樫、なのかねえ。
九字の真言は「そもそも」から「サゝ何と、」までノンブレスなのは相変わらず、なのは流石と鹿。「サゝ何と、」で相当大きく息継ぎしてるのが聞こえてくるけどねw散々に打擲の場は一歩踏み出してにらみ据えてたし、義経一行が落ち延びるときも眼は伏せずにしっかり見届けてたし、勿論詰め寄りは太刀の柄から手を離すことなく対峙してたし。幕切れは右手は袖巻き上げて肘張って耳の側へ中啓持ってきて左手は肩と平行の高さに上げるパターン。
そんな富樫だからか、落ち延びる前に弁慶は笈を背負ってから膝ついて富樫にきちんと一礼する、のがなかなか珍しいかなと。割と簡単に頭下げて花道向かうパターンが多い気がするが、今回はそこが結構印象的。幕外でも富樫に向かって明確に一礼するしね。そのあと天神地祇に息吐きながら一礼するのは「?」だけど。

(ひとまずー

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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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