
mujiの日記: 歌舞伎座新開場十周年 壽初春大歌舞伎
千穐楽おめでとうございました二部。
って楽日でまたもや代役を観ることになろうとはorz
#本人云々ではなくて濃厚接触者該当で、てことだそうで。
#ほーらここでも人間万事金世中(何
でもって歌六の工藤はきちんと仕事をした訳だが、美人のお知らせにあった
※一部演出を変更し上演いたします
が、工藤代役は出てても鬼王の又代わりが出てないってこた友切丸どーすんだ? と思ってたら出さなかったよwww鬼王持ってこないから出しようがないよ、ってそういう問題じゃないだろがーーー! アイリッシュダンスかよってな一連の所作が一通り終わって極まったところで本来なら鬼王が駆け込んでくる、ところで、その鬼王じゃなかった今日だけ工藤が「些少ながら」と超高速袱紗包投げ、って、何で友切丸ないのに狩場の切手もらえるんだよ兄弟がwww orz
友切丸ないってもうホント笑う鹿。なもんで幕切れの鶴見得は刀掛から大刀持ってしてたよorzそれこそ鬼王は芝翫でも錦之助でも又代わりさせればいいものを。次の出番からしたら芝翫なら問題なかったろうに。
金世中。
恵府林がかわいい。
恵府林「は」かわいい。
以上。
もう繰り返しいうのもめんどくさいんでいわんけど黙阿弥じゃない黙阿弥作の芝居を正月の歌舞伎座で演ってもいいんだな、と。
じゃあ何のために納涼があるんだよ、と。
納涼だって今みたいな何でもアリじゃなかった訳だけど。
恵府林は松緑曰くの「にいさん何でもないところで噛むんだからー」を楽日でも遺憾なく発揮して実に平常運転だった訳だが声は限界だったね…あの高さが1か月持つか持たないかってこた今後与五郎やらごんぱっつぁーやらはちときついんじゃないか。そりゃあ20年前からしたら技術とケアでどうにか聴かせられる程度には持たせてたにしても。だからニンじゃない役を(略)はさて置き、波止場でおくらとラヴシーン(いい方←)のあとに一人残って、で、おくらと手を取り合ったぬくもりを愛おしむように胸元で両手を重ねて、って、そういう純朴さを示す仕草も日々変わっていったのもいかにも中の人らしいなと。二万円の手形を受け取ったあとの仕草とかもね。
結局、ある程度芝居を見慣れてる人(かつ金世中を観たことがない人)だと恵府林主役と判っちゃうみたいで、そこはもう今回の座組では如何ともし難かったんだろうなあ……
なお序幕でおくらが出てきて二重に上がるときには足下見ながらやや慎重に上がっていたのを付け加えておく←恵府林かわいいよ恵府林(そこかよ!
現行演出の主役なはずの辺勢。
七五調はまあまあ黙阿弥だったが、初日っから疑問符がついてたのが端から胡座かき。
それ、二世松緑も天王寺屋も膝の疾患があったからやむなく、だったんじゃないの? 現に復活上演時の辺勢は正座してる写真が残ってる訳だし、洋装の辺勢だった梅玉は当然のように正座してたし。それと貧乏震いが辺勢のクセって原作には言及がなくて、復活上演時に付け加えられたのかどうか、だが、ともあれ天王寺屋は文字通りのクセとして延々揺すってたのが、今回は思い出したようにちょろっとやるだけだったのもちょっとね。しかも今日はおらんがうっかり「貧乏揺すり」っていっちゃったしw
そのおらんとおしなの親子。
もう二人して暴走してるし殊におしなが完全に暴走しちゃってだめだこりゃ、だったが、楽日だったからか知らんが恵府林店先から引き揚げるときに大事に持ってたはずの恵府林の写真をしゅぱーん! と手裏剣の如く座敷に投げてって、あっこれは考えたねと。飛んだところがちょうど伯父さん、じゃなくて宇津蔵(いや伯父さんだが(そうじゃなくて)の近くで、拾って幕切れまで写真と恵府林を見比べたりしてたなあ。ただ間が悪かったのは、そこは花道の辺勢一行を呆然と見送るしかない恵府林って場面だったから、恵府林に声掛けるとかできなかったってところかな。tkそこでちょっかい出したらもう本当に黙阿弥じゃなくなるし流石に自重した……のかどうかは知らんけど←
#辺勢一行を何ともいえない表情で見つめていて、幕切れ前に膝から頽れる恵府林、なもんで、そこはいくら宇津蔵でも芝居の邪魔はできないやねー。
#本当なら恵府林が写真に気付いて拾って云々、としたかった(またはしてほしかった)ところだったかもしれず。
なお宇津蔵がもしかしたら一番黙阿弥じゃなかった、てのは重要事項として。波止場でのおらんの「聞いた声だ」「また出た!」を受けての「呼ばれなくても飛び出てじゃじゃじゃじゃじゃん、だ」は定番化しちまったんだねえ…
では誰が一番黙阿弥だったか、というかきちんと歌舞伎だったかというとやっぱりおくらかなあ。むしろ一人で古風に徹してたというか、歌舞伎の娘さんだった。仕草だけならおしなと同年代だったし、てのは恵府林同様20年の積み重ねな訳で。
雅羅臼は先週あたりは来月の台本を入れ始めたのかかなーり台詞がアヤシかったが、今日は楽日ということもあってかほぼ問題なし。恵府林への捨て台詞もあったりで相当ツッコんだ芝居になっていた、が、そこは伊丹屋、どうにか歌舞伎の範疇に踏みとどまっていたかと。うん、やっぱり伊丹屋で正解だったよ雅羅臼は。
ツッコんだ芝居、といえば、五郎右衛門はもっとツッコんだ芝居が欲しかったかなー。遺言状開きで読み始める前に咳払いするのはいいとしてふっつーに咳払いなんだもんなー。そこは「えっへん!」と言葉にしてやらな。
#さだちゃんはその辺絶妙だったが、これ、大阪でのがとはーんはどんな感じだったんだろう?
あとは山当と梅生、特に前者はとりあえず人数合わせになっちゃってるが、まあそこはそれなりに。後者は現行演出だと実ハ噺家設定じゃないんで本物の代言人に見えてもいいんだろうなあ。ガタイも相まって妙な貫禄があって、波止場でのタネ明かしにいないのがもったいないくらいw
……あ、藤太郎いたね、恵府林と共に同じ役で出演3回目。20年前の映像見てるとそれをそのまま持ってきたくなるんだけど。他は野毛松、今回は幸一郎。声変わり始まりかけだねー…そうか、前回の野毛松は誕生日前だったからまだ9歳だったのかー(遠い目
#鉄造は前回カタカメだったんだよねー。あのクセモノがほぼクセなしで演ってたってのも腕のひとつかも。今回はそもそもクセのない鉄造だし。
#なお角樽の順番は、上手側から萬屋大和屋成駒家。あれ? 日替わり?w
#20年前は流石に映像の解像度がアレ過ぎて贈り主までは判らんかったが「清酒 ○○」で朱ののし文字はなし。今回は朱ののし文字付で「粗 萬屋」みたいな。
#のし紙へ書く作法とかもこの20年で失われたりしてるんだろうなあ、と思わなくもなく。
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