mukk_hosoの日記: 株式市場の動きを知るための指標
◆株式市場の動きを知るための指標
朝の通勤電車で、緊張した新社会人と思われる若い方をたくさん見かけると、新年度が始まったなと改めて実感します。マスコミの報道によると約80万人の方が社会人の仲間入りをされたようです。(厚生労働省調べ)
さて新年度を迎えて改めて株式投資をがんばってみようと決意された方もいらっしゃるかもしれません。今日はそんな新年度を迎えて株式投資を勉強していこうと考えている方に、経済ニュースなどでよく耳にする日経平均株価やTOPIXを含めた株式指標の見方や計算方法をレポートします。
天気を知るためには、まず「天気図」をチェックする必要があり、車でドライブするためには、「交通地図」をチェックする必要があります。同じように株式市場でもその市場の動向を把握するために株式指標を用います。
株式投資は、相場全体の流れによって採るべき具体的な戦術が変わってきます。
ですから、個別銘柄を探す前に、まず株式指標で市場動向を見ることが、投資で勝つために重要になります。
そこで株式指標の中でも市場からのメッセージである「データ」を表す「株価指数」についてレポートしたいと思います。
◇日経平均株価
この株価指数は日本株の動きを参考にする基準として、もっともよく使われます。東証の第一部に上場している銘柄のうち、日本経済新聞社が業種のバランスなどを考慮して任意に選出した225銘柄の株価の平均値で、日経225と呼ばれたり、単に日経平均とも言われたりもします。
日経平均株価は225銘柄の平均とはいえ、計算する時の分母は「225」ではありません。
たとえば、株価は実際の取引で上下に変動する以外にも、配当をおこなったり、株式を分割した場合には、理論株価が変動しますし、225銘柄は時々「入れ替え」も行ないます。このような変動があっても、指数として継続性を持って比較ができるように、分母を修正して算出しています。
この分母のことを『除数』と言い、現時点では2005年3月25日に改定されて、23.381となっています。従って、日経平均を計算する時には、日経平均採用の225銘柄の株価を1000株単位の株価に換算してから合計し、その合計額を除数である23.381で割ります。
◇TOPIX
東京証券取引所が毎日計算して発表している東証第一部の「時価総額」を示す株価指数で、1968年1月4日の時価総額(=株価×発行済み株式数)を100として、その時からどれくらい増えたのか、どのくらい減少したのかを見るという株価指数です。
従って、時価総額が高い銘柄(=株価が高い銘柄か、発行済み株式数が多い銘柄)ほど、TOPIXに対しての影響度が高くなります。
<日経平均とTOPIXにはどんな違いがあるのか>
ここで、TOPIXと日経平均を比較してみます。どちらの指数も対象としている市場は東証一部(およそ1400銘柄)ですが、TOPIXは全銘柄を用いているのに対して、日経平均は225銘柄です。また、計算方法の基になる数値は、TOPIXが株価と発行済み株式数、日経平均は株価のみとなります。
よって、TOPIXは時価総額の大きい銘柄が動いたときに影響度が高いと言えます。
時価総額が高い銘柄の代表格は、業種で言うと銀行・通信・ハイテク株などです。つまり、これらの銘柄が急騰するとTOPIXの上昇率がとても高くなる傾向があります。
次に、日経平均について申し上げますと、日経平均に採用されている225銘柄の中で、一回で大きく動く銘柄、つまり値がさ株の影響度が高いといえます。
そして、このような値がさ株が動くのは、大量の資金で運用する機関投資家や外国人投資家が動いたときが多く、日経平均も大きく動く傾向にあります。
◇規模別指数(TOPIXの補完指数)
次に少し踏み込んだ話をしますと、大型株指数・中型株指数・小型株指数の3つの株価指数は、もう少し細かく株式市場の動きを知りたい時に用います。
これらの指数は、発行済み株式数(=資本金の規模)別に銘柄を分類したグループ(インデックスと言います)の動きを判断するための株価指数です。この規模別の株価指数を見ることで、指数が大きく上昇していれば、その規模の銘柄が買われていることが分かります。
*規模(大型株・中型株・小型株)は企業が既に発行した株数(発行済み株式数)で区別します。
規模 発行済み株式数
大型株 2億株以上
中型株 6000万株以上2億株未満
小型株 6000万株未満
たとえば、大型株指数が上昇した場合であれば、主力株を主に物色対象としている機関投資家が積極的に株を買ってきたと判断できますし、小型株指数が上昇した場合には、個人投資家が積極的に買ってきたと判断することができます。
小型株が個人投資家に好まれる理由は、小型株は、日々の売買株数(出来高)が少ないため、買い物が多くなると株価が急騰し、売り物が多くなると株価は急落する特徴があるからです。このように小型株には株価の変動が大きく、少ない資金でも大きな利益を取れる可能性があるので、1回の投資金額が小さい個人投資家が好んで買う傾向があるわけです。ただ、さきほども述べたように変動幅が大きいので、万が一下落したときには、ロスカットができない投資家には危険なところもあります。
逆に小型株は少しの資金が流入しただけで大きく動く可能性があるため、機関投資家などの大量の資金では買いにいけない銘柄になります。それは、取引の少ない銘柄を大量に売買してしまっては、その注文だけで株価が大きく変動してしまうからです。よって、機関投資家や外国人投資家は取引量の多い大型株しか投資をすることができません。
以上が日経平均とTOPIX、規模別指数の算出方法やチェック方法になります。日頃の市況でもこれらの指標を取り上げておりますが、これらの背景を知ることで、ご自身でも相場動向をある程度チェックしていただくことが可能になるかと思います。