mukk_hosoの日記: 買い値の決め方
◆株価が下落途中の買い値の決め方
割安株投資は『株価が下落している途中で買う』方法と『株価の下落が止まって上昇に転じた時(初動)に買う』方法の2つがあります。共通しているのは『下落している時にだけ買い、ある程度上昇したあとでは絶対に買わない』ことです。
効率がよく、気持ちがよい買い方は株価が下落している途中に買う方法ですが、この方法は一歩間違えますと『買ったあとも下がり続けて損をする』危険性があります。逆に初動で買う方法は『初動と思って買ったら、ただの反発で翌日から再び下落して損をする』危険性があります。
つまり、どちらにも共通している危険性は『下がっている途中に買う』ため、買ったあとも下がってしまうことです。言い換えますと、これがバリュー投資の弱点になります。
バリュー投資で勝つには『転換点を探す能力を持つ』ことと、もうひとつ『株式市場が下がっても、個別銘柄では、これ以上は下がらない価格を探す能力を持つ』ことが必要です。
前者の能力はファンダメンタルズ分析の能力で、後者の能力はテクニカル分析の能力です。この両方ができれば最強の投資家になれます。
この投資手法と対極にあるのがグロース投資です。グロース投資とは、すでに株価が転換して更に大きく上昇する材料(企業の成長性)がある銘柄に投資します。
この方法では、勝負が早く、しかも安心して買えるメリットがありますが、買いが買いを呼んで大きく上昇し、しかも上昇している間は強気のコメントが出続けます。そして、最後に高値を買った投資家が大きく損をします。
しかも、すでに株価が大きく上昇していますので『そろそろ危い』という警鐘を鳴らせない環境になっており、後で考えれば『どうして、あんな高いところで買ったのか』と思うような価格で買って大損をしてしまいます。
株式投資で大切なことは『1度の投資で大きく負けないこと』ですから、グロース投資は財産構築の手段としては『自分をコントロールできる投資家以外は向かない投資手法』と言えます。自分をコントロールできれば、グロース投資は非常に面白い投資方法となります。自分をコントロールするとは『ここからが一番派手に上昇するという投資家にとって一番面白いところで投資をストップする』ことです。これが、できればグロース投資は面白いと言えます。
◇バリュー投資で勝つ方法
ケン・ミレニアムは上昇トレンドを次の3つに設定しています。
1.短期上昇トレンド(年間で10回前後の上昇下降がある波動)
2.中期トレンド(年間で2~3回の上昇下降がある波動)
3.長期トレンド(3年間で1回の上昇下降がある波動)
また、割安株投資の投資タイミングは次の2つに分かれます。
1.中期上昇トレンドのなかの短期上昇トレンドの押し目を買う
2.中期下落トレンドが終わった転換点で投資する
「1.中期上昇トレンドのなかの短期上昇トレンドのあとの押し目を買う方法」は、売買回数が増加しますが、最後の押し目は『短期上昇トレンドの押し目率では下落が止まらず、中期上昇トレンドの押し目率まで下落するため、100%負け』ます。しかし、売買回数が多い投資家ならば、最後の1回負けてもトータルで勝てるので問題ありません。
しかし、投資回数の少ない、株式投資に使う時間のない投資家は、この方法は上昇したところは買わないので純粋なグロース投資ではありませんが、上がり続けた相場で押し目を買い続けますので、『短期上昇の押し目を買う場合には、ある程度上昇したところで止める勇気』が必要になります。
とはいえ、中期上昇トレンドの押し目であれば、年間でも2~3回しかありませんし、大きく下落していますので初中級者に一番適した投資環境とも言えます。そして、現在の相場環境は『まさに中期上昇トレンドの中期調整』という相場ですので、初中級者にとってはチャンスとなります。
◇まず考えることは
初めに考えることは、今の相場が長期で見て上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかということです。1990年から2003年の安値7603円までの13年半は『長期下降トレンド』でしたから、買って売り損なうと100%損をする相場でした。長期下降トレンドは、失敗した時には大きく損をする相場です。
しかし、2003年5月の日経平均の安値7603円を付けたあとは14年ぶりに株式市場は上昇トレンドに転換しました。これは、仮に買いに失敗しても『持っていれば買い値を上回る』相場です。投資家はまず『株式市場が下降トレンドから上昇トレンドに転換した』可能性が高いと考えるべきです。
次に、長期上昇トレンドでも必ず中期下降トレンドがあることを考えなければなりません。つまり、中期上昇トレンドの高値近辺で買えば100%損をすることも考える必要があります。これと対極なのが『長期上昇トレンドのなかにあるので、中期下降トレンドが終われば、再び株式市場は上昇する』ということです。
問題はいつ中期下降トレンドが終わって再び中期上昇トレンドに転換するのかです。ここで考えることは『調整の期間(日柄)と調整の幅(下落率)』です。
まず、期間を考えますと、日経平均は3月7日に11975円の高値を付けていますので、日柄はすでに1ケ月半経過し、ゴールデンウィークの間に2ケ月経過となります。通常、中期下降トレンドの調整期間は1~3ケ月ですので、日柄的には株式市場がいつ上昇に転じても不思議ではないと言えます。
次に下落率です。昨日の10770円で下落率は10%を突破しました。中期調整の下落率は10%以上が適当と言えますので、下落率についてもすでに最低条件はクリアしています。仮に10000円まで下落すれば16.4%となりますが、15%を超える調整となれば完璧に値幅調整は終わると言えます。
次は外部要因ですが、株式市場を下落させた外部要因は『中国問題』『米国景気の鈍化懸念』『日本景気の鈍化懸念』『原油価格の暴騰』の4つでした。
原油価格は落ち着きを取り戻しましたので1つクリア、中国問題も国際社会からの非難が厳しくなったことで中国政府がデモ鎮圧に乗り出しましたので最悪期は脱しました。但し、中国国民がデモを止めるかどうかは今週末にならないと分かりません。つまり、今週末で中国問題の方向性が分かります。
日米景気の問題は難しい問題です。私は米国の景気は1982年から上昇していることから、すでにピークアウトしていると思っています。しかし、2000年のITバブル崩壊で瞬間的には下がったグリーンスパンFRB(連邦準備制度理事会)議長の手腕が、予想を超えた(人間が行う失敗を犯さなかった)ので、いまだに米国景気に対する懸念はあっても景気後退局面には入っていません。昨日の米国株式市場の上昇も、景気指数が良く、企業業績が良かったことが原因となっています。
日本の景気は長い低迷を抜け出したので中期的には上昇に転換していると思います。しかし、米国と違って日本は政治の指導者が違いますので『本来ははっきりとした上昇トレンドに入っても良いのに迷走を続けている』結果になっています。しかし、景気の大きな方向性は人間の力では変えられませんので、日本の景気がはっきりとした上昇に入るのは『時間の問題は別』として可能性は高いのではないかと思っています。
◇最後に各種テクニカル指標はどうか
信用の評価損率は-7%まで下落してきました。10%以上の評価損が前提となりますし、できれば15~20%がベストですので、信用の評価損率はもう少し拡大した方が良いと言えます。
一方の信用取引の買い残高は全く減少していません。セリング・クライマックスが起こって株式市場が急落し、信用で買っていた投資家に『追い証の投げ売り』が出て信用買い残高が一気に減少すれば、ベストの展開となります。
新安値銘柄数は2週連続で増加しています。これは順調に転換点に向かっていることを示しています。一目均衡表では、雲の下限を一旦突破したのですが、今日の重傷で再び雲の中に入ってきており、正念場という形になっています。
テクニカル指標も徐々に転換に必要なレベルに向かってきており、株式市場がいつ転換しても不思議ではない環境になりつつあります。
◇買い値の探し方
問題はセリング・クライマックスが起こるかどうかですが、仮にセリング・クライマックスが起こっても個別には下がらない銘柄もあります。この『もう下がらない』銘柄を見つけることができれば、先回りして待ち伏せ買いをすることができます。
このような銘柄を探す方法は『これ以上は株価が下がらない』と投資家が思う株価を探すことです。これにはいろいろなチェック項目があります。ケン・ミレニアムでは、このチェック項目をソフト化して、「KMライン」と「ケンミレ抵抗ライン」という2つのラインをチャートに表示しています。
「KMライン」は非常に強力な抵抗ラインですが、3本しかなく、また3本のラインが離れているためになかなかラインと株価が交わりません。しかし、交わった銘柄が見つかればチャンスとなります。
「ケンミレ抵抗ライン」は3本の下値抵抗ラインと1本の上値抵抗ライン(ない場合もあります)で成り立っていますが、「KMライン}との違いは現在の株価に近いラインを表示していることです。
そして、3本のラインは下値抵抗ラインとしての強さが違いますので『1本1本、ラインの強さをスコアで表示』しています。上昇相場のなかの短期上昇トレンドの場合にはスコアの低い下値抵抗ラインでもOKですが、中期下降トレンドの場合にはスコアの高い下値抵抗ラインでなければ止まらない可能性があります。
このソフトは、有料でのご提供となっておりますが、このソフトを利用しなくても、チャートの波動を見て『高値や安値が集まっている価格』『高値や安値までの騰落率が大きい価格』『騰落率が大きい価格で更に期間が長くなっている時』などをチェックしてください。
また、売買タイミング指標をチャートで最適化して、売買タイミングを探しても良いと思います。ケン・ミレニアムが無料で提供しているチャートは、指標の計算日数を自在に変えることができます。計算日数を変えて、売買タイミング指標の『山と谷』をチャートの『山と谷』に合わせれば、その時の日数と数値が最適指標となります。これが、現在同じ数字になっていれば、今が最適タイミングですので、投資すれば良いと思います。なお、この投資手法は『最適指標銘柄探し』という投資ソフトでご提供しています。
株式市場は調整末期にきています。このゴールデンウィークの数日を株式投資のために使って、今年前半の最後のチャンスを掴んでいただきたいと思います。