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日記

ninestarsの日記: 富岡製糸場というホワイト企業 2

日記 by ninestars

どこぞのBBAブロガーが、富岡製糸場が元祖ブラック企業などと呟いているとか。
長い歴史のある企業の場合、年代の選択によって評価は異なる上での話。
自分の母親は昭和30から34年までそこで工員として働いており、その時の話を聞いてみた。

当時は寮へ住みこみ、月から土曜までA班05-13、B班13-22時を1週間シフトで働いていた。
食事の時間の前にチャイム代わりに島倉千代子の“この世の花”がかかっていたそうだ。ファンの子はこの曲がかかると嬌声を上げていたという。
みんな中卒であったためか、工場内に講堂があり、和裁洋裁、その他勉強を専任の先生が教えていたそうだ。
医務室もあり、ケアをきちんと行なっていたようだ。
みんなが自由に使える休憩所には長いこたつがあり、32年ごろにはテレビも設置され、相撲などを観戦していた。
社員旅行も何回か行っており、草津や鬼怒川温泉の写真が残っている。
寮生と家族が談話できる面会室があったり、家の近い子は週末に家に帰ったり。
辛かったことは、慣れない時の朝4時半に起きること、寮には給湯設備がなく真冬でも洗顔や歯磨きが冷水だったこと。ただし工場内はスチームで冬は暖かく、仕事そのものは辛くはなかった。
寮の食事も十分な量があり、おやつは近くの店でコッペパンや壺焼き芋を買っていたそうだ。B班の就業時間の終わりにはあんぱんの夜食が支給されていた。

話を聞く限り、当時としては厚生も良く、写真を見ても皆明るい雰囲気でよい環境であったと思われる。
まぁ母は女工哀歌の話はピンとこないようだけどね。

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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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