ローソンがPonta会員用のAnroidアプリ（ローソン公式スマートフォンアプリ）をリリースしました。その「Ponta会員ローソンアプリ利用規約」に、禁止事項として次が規定されています。
「10) 手段のいかんを問わず他人からIDや電話番号・誕生月日を入手したり、他人にIDや電話番号・誕生月日を開示したり提供したりする行為。」

なぜ、こんな利用規約を設けたかというと、同アプリおよびローソン店頭のLoppiにログインするには、Ponta会員ID・電話番号・誕生月日の3つしか必要ないからです。これらを入手できれば、他人に成り済ましてPontaポイントを利用できます。

Ponta会員IDはレシートに印字されています。つまり、電話番号と誕生日を知っている人の捨てたレシートを拾えば、その人に成り済ますことができます。セキュリティ専門家の高木浩光氏によると、ID・電話番号・誕生日は不正アクセス禁止法の「識別符号」に当たらないとのこと。
https://twitter.com/#!/HiromitsuTakagi/status/188804605679910913

さる8/1に、情報通信審議会の第３次中間答申が発表されました。1年前の第２次中間答申では地上デジタル放送のコピーワンス規制の緩和を提案していましたが、今回はさらに踏み込んでEPN運用へ変更するという方針を示しました。昨年末にJEITAが行った提案を、行政が後押しした形です。
放送事業者、受信機メーカーなどに対し、EPNについて検討して12月までに検討状況を公表するよう要請したそうです。機器メーカーに否はないでしょう。さて、放送事業者はどうでるでしょうか。
今週の9/15(金)の午後5時まで、この件についてのパブリックコメントが募集されています。マスコミが本件を報じないためか、残念ながら世論は盛り上がっていません。皆さんは現状のままで良いのでしょうか？ご意見を届けてください。

Appleが、iPod Updater 2006-06-28をリリースした。Mac版とWindows版が用意され、ソフトウェア・アップデートでも配布されている(Mac版)。複数の不具合が修正されている上、iPod nanoでは、Nike + iPodに対応している。さらに、iPod with videoとiPod nanoに続き、iPod shuffleでも音量を制限できるようになった。iPod nanoでのNike + iPodの利用や、iPod shuffleの音量制限には、iTunes 6.0.5が必要。
これで、音量を制限できないiPodは、販売が終了した旧モデル（動画非対応のiPod用とiPod mini）のみとなった。果たして、旧モデルへのアップデータは提供されるのだろうか？

日本音楽著作権協会（JASRAC）の常務理事の泉川昇樹氏は、5月の報告会において「iPodだけでなくパソコンも含め、私的録音への対応を考えたい。パソコンはオーディオ専門機ではないが、音楽配信サービスの利用実態に着目して補償金の対象としたい」と語った(日経BPの記事より)。
CD-Rと同様に、パソコンを送付して中に曲ファイルがないことを証明すれば、その分の補償金を返却してくれるのだろうか？

なお、同じ報告会において、これまでは1曲ごとに許諾が必要だったポッド・キャステイングについて、番組単位での許諾を開始すると発表した。6月または7月から許諾を開始する予定とのこと。

ボーダフォン日本法人を買収して携帯電話事業に参入したソフトバンクと、iPodで携帯音楽市場を席巻するApple社が、iPod機能付き携帯電話を両社のブランドで発売することで大筋合意した。 …と、NIKKEI NETが報道している。日経記事なので、噂サイトのネタを引き写している可能性が数割あることはFAQとしておこう。
仮にこれが事実だとすると、着うたフルを採用したDocomoとauに、ソフトバンクはApple社のブランド力とiTunes Music Store (iTMS)の価格競争力で対抗することになる。国産規格に海外規格で対抗するという筋書きは、実にソフトバンクらしいと思うのだが、どうだろうか。Apple社にとっても、携帯電話によってiPodとiTMSの市場が切り崩されることを防ぐ手段になる。個人的には、モトローラROKRのように最大100曲といった変な縛りがないかとか、OpenMGをDRMに採用するYahoo！ミュージックをどうするつもりかなどが気になる。

Appleが、iPod Updater 2006-03-23をリリースした。Mac版とWindows版が用意され、ソフトウェア・アップデートでも配布されている。複数の不具合が修正されているが、一番の特徴はiPod with videoとiPod nanoで音量の上限が設定できるようになったこと。「Apple、iPodが難聴の原因になると訴えられる」や「携帯音楽プレーヤーとイヤホンが難聴の原因に」といった批判に対する、これがApple社の回答だろう。 なお、上記２モデル以前のiPod（動画非対応のiPod用や、iPod mini、iPod shuffleなど）では、音量の上限を設定できない。

ITProの記事によると、NTTデータは11月11日に、独自開発したセキュアOS「TOMOYO Linux」をオープンソース・ソフトとして公開したという。

同OSに先立って開発したものには、システム・ファイルの改ざんを防止できるOS「SAKURA Linux」、/devをアクセス制限付きにしたファイル・システム「SYAORAN」、認証機構の「CERUBERUS」がある。

アレげな諸氏には説明不要だろうが、漫画家CLAMPの代表作「カードキャプターさくら」に由来した名称である。漫画・アニメ・ゲームのキャラをプロジェクト名称に使うことは珍しくないが、世に出す際には正式名を付けるのが普通だろう。誰か止める者はいなかったのかと、関係者をこ一時間…。

CDJournal.comの記事によると、いまだにCCCDの販売を続ける東芝EMIから、新方式のCCCD「セキュアCD」が発売されるとのこと。

WMA DRMに対応しているため、Windows Media Playerによって、同DRM対応機器に転送可能。なお、FairPlay DRMには対応していないので、iPodへの転送は不可能。

東芝EMIは「セキュアCD」と言っていますが、CD-Rへのコピーに一定の制限を課すこととと、パソコンではDRM付きのファイルを再生することから、機能上はCCCD以外の何物でもありません。それにも関わらず、従来のCCCDと動作が異なると理由付けをしてCCCDロゴの使用を避けるというのは、不当表示ではないでしょうか？

現在、デジタル放送の番組には、コピーワンス規制と呼ばれるコピー制限がかけられています。つまり、録画した番組をDVDメディアなどへムーブ(移動)できるものの、コピーはできなくなっています。

総務省は、この不便のためにデジタル放送の普及に支障をきたしかねないと考え、コピーワンス規制を緩和する方針だそうです。２〜３回に限ってコピーを認める案が浮上しているとか。（以上、7/28の日本経済新聞(朝刊)による）

現在のコピーワンス規制では、メモリーカードなどへ携帯ビデオプレーヤ用の低画質ファイルを作成する際にも、ハイビジョン映像を消去せねばなりません。DVDメディアへのムーブ中にエラーが生じると、ムーブ元とムーブ先の両方から番組が失われます。このような非常識な規制が撤廃されることを期待しています。