nqの日記: 火山のレントゲン写真
「火山のレントゲン写真、宇宙線で撮影成功」というasahi.comの記事。
http://www.asahi.com/science/update/0426/TKY200704260072.html
宇宙から降り注ぐ粒子線を写真乾板で捕らえ、火山の火口をX線写真のように透かして撮ることに、東京大学地震研究所と名古屋大学のグループが長野県の浅間山火口で成功した。噴火予知に結びつける試みで、大がかりな装置に比べて費用も安く、どこにでも設置できるのがメリットだ。
地震研の田中宏幸特別研究員と名古屋大の中野敏行助教らは、浅間山の火口東側に昨年8月から約3カ月、写真乾板を置いて、乾板が捕らえたミュー粒子という宇宙線の量を分析。ミュー粒子は1キロの岩盤でも突き抜けるが、岩盤が厚いほど通り抜ける量が少なくなることから、火口内部の密度がわかる。
確か、10年ぐらい前に理研でそのような研究をやっていたはずだ、と思って検索すると、ちゃんと見つかった。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2001/aug/index.html#fro_01
今回は、何が新しいのだろう。電気信号に変換する検出器でなく、「乾板」で済む、というところが費用が安く、どこにでも設置できる、という売り物なのだろうか。
しかし、日記トピックに、「テクノロジー」とか「数学」があって、「科学」がないのはどういうセンスだ?
追加。
結局、理研のアイデアがもとらしい。検索したら、次のページがみつかった。
http://homepage2.nifty.com/quake/shiryou/20061122-1.html
アイデア自体は十数年前からあり、永嶺謙忠東大名誉教授らが取り組んできた。宇宙線をデジタル方式で検出する装置はトレーラーが必要なほど重く、電力も食い、火口近くには置けなかった。この研究を発展させた写真乾板方式だと、人間の行ける場所ならどこでも置くことができる。検出装置は一式で1千万~2千万円もするが、乾板は1枚数万円だ。
火山の方向からくるミュー粒子だけを記録しなくてはならないが、原子核乾板だと、深い穴でも掘らない限り、あらゆる方向からの粒子が記録されてしまうはず。本当に実用的なのだろうか。大いに疑問。
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