numaの日記: 大人は判ってくれない
日記 by
numa
「大人は判ってくれない」(野火ノビタ著,日本評論社刊) を読んだ.
といっても,「やおい」に走ったわけではない.榎本ナリコは読めても,さすがに野火ノビタにはついていけない.これは評論集であり,漫画は入っていない.
この本は全体が三部で構成されており,
- 第1部: 新世紀エヴァンゲリオン論
- 第2部: 冨樫義博論
- 第3部: やおい論
となっている.
いまさらエヴァ論なんて賞味期限切れだし, 冨樫といっても,「幽★遊★白書」も「HUNTER×HUNTER」も読んでいないし, …という気もしたのだが,まあまあ面白く読むことができた. エヴァはもう忘れかけていたけれど, 思えば,去年のゴジラは,エヴァから毒気を薄めて登場人物を総入れ替えし, 主役をボトムズからトレードしてきたようなものだったから, なんとなく印象に残っていたのだ.
さて,問題は第3部である.なぜ女性オタクは「やおい」が好きなのか, あれのどこが面白いのか,ということを,作者兼読者の立場で論じている. 私の読み取ったところを乱暴に要約すれば, 女性は,女である自分を嫌悪(「ウーマンヘイト」)しているために男同士の関係を想像し, 欲望を行使する主体となるために「攻め」の男に感情移入し, それと同時に, 愛されたいという欲望を満足するために「受け」の男にも同時に感情移入するとのことである. なんとも複雑であるが,どうも男性とは発想が完全に違うらしい.
しかし,ということは, 怪獣映画を見ていて,怪獣と自衛隊との両方に同時に感情移入できる怪獣オタクは, 「やおい」に近いのだろうか.(なんか違う)
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