okayama500の日記: ブランドってなんだろう?(3)
今日もパソコンは FUJITSU で考えています・・・というお客さんを接客してきた。相変わらず、ブランドの力を思い知らされる毎日だ。
さて、いままで引っ張ってきたが、私が考える「ブランドとは何か?」について今日やっとこさ書こうと思う。出だしにいきなりブランドの定義が書いてあって、読むのに苦労するが、そのあとからはスラスラ読めるように書いたつもりなので、どうか怯まずに最後まで読みとおして欲しい。
ブランドとは、『個人が心の中で見出すある種の理想的な像のこと』で、『それを見出す個人の生活をも変える力を持つもの』だと思う。
例えば、個人が有名企業に対してどのような理想的な像を抱いているのか考えてみると、
- SONY ・・・ 先進的、個性的、若者的
- HITACHI ・・・ 保守的、協調性のある、家族的
のようになると思う。この場合、SONY も HITACHI もブランドである可能性が高い。理想的な像が個人の心の中に出来あがっているからだ。実際に家電製品を選ぶ場合、SONY や HITACHI を選ぶ人も多いだろう。実際に選んでしまった場合には、個人の生活をも変える力を持っていたことになる。したがって、SONY や HITACHI はブランドの条件を満たしていることになる。
ただし、これらは全部私の想像である。みなさんは SONY や HITACHI に対して違う像を持っているかもしれない。
もしある人の像が、
- SONY ・・・ かっこいい、信頼できる技術、サイバーチック
- HITACHI ・・・ カッコワルイ、ぼろぼろの技術、縄文土器チック
だと思っていれば、この人にとって HITACHI はブランドではない。HITACHI に対してこの人は、心の中で理想的な像を見出していないからだ。
この人の目の前に、『HITACHI の DVD カム』と、『SONY のハンディカム』が置いてあった場合を考えよう。
同じ機能なのに、 『SONY のハンディカム』が 『HITACHI の DVD カム』に比べて高いとする。それでも彼が 『SONY のハンディカム』を選べば、SONY は彼に対してブランド力があることになる。
彼は値段と機能をちゃんと見て選べば 『HITACHI の DVD カム』を買っていたのに、SONY を選んでしまった。SONY ブランドは彼の生活をも変える力を持っていたことになる。
彼が迷いはしたが、『HITACHI の DVD カム』を選んだ場合、SONY の彼に対するブランド力はその程度だったということになる。
ブランド力が強力になればなる程、お客サマはブランド自体にたくさんお金を払うようになる。「ロレックス」や「ジャニーズ」などは最たるものだ。駆け出しのインディーズバンドに対してよりも、ジャニーズに対して、たくさんお金を払う。ジャニーズグッズを買ったり、などなど。正確に言えばジャニーズに対してお金を払うのではなく、中居正広というブランドに対してお金を払っている。おそらく彼女たちの生活をも変えている。
それから定義からわかるように私は、「ブランド」と「有名」であることとは関係ないと思っている。
有名とはたくさんの人が知っているという、ただそれだけのことだ。といいつつも、有名なものは、つまり宣伝がうまくいっているということなので、ブランドであるものが多い。
SONY の VAIO、INTEL の PENTIUM などなど。
しかし、「有名であること」は「ブランドであること」の必須の条件ではない。
世間一般にはあまり知られていないものがブランドになっている例もある。たとえば、音楽の「チボマット」は、音楽ファンの間ではブランドだが、音楽に興味がない人たちの間ではあまり知られていない。漫画の「キクチヒロノリ」は、漫画好きの間ではカリスマ的漫画家だが、漫画に興味がない人たちの間では全くブランドとして意味をなさない。したがって、「チボマット」や「キクチヒロノリ」のTシャツが置いてあれば、一部の人たちの目にしか止まらないことになる。彼らがTシャツを見たとき、心の中にある種の理想的な像が芽生え(例えば、カッコイイ)、購入にまで辿り着くことになる。本来なら買わなかったTシャツを、そのロゴが入っているから買ったのだから、彼らの生活をも変えたことになる。
さらにもっと有名ではない世界で、自分ひとりにとってのブランドも考えられる。
小学生A君はいままでテレビでバンドの演奏を見てもギターには興味が沸かなかったが、隣のお兄さんがギターをやってるのを見て自分もやりたいと思った。この場合、隣のお兄さんは小学生A君にとってブランドである。隣のお兄さんがブランドとしての威力を発揮したから、小学生A君はギターに興味を持ったと考えるのが妥当だろう。小学生A君は隣のお兄さんに、ある種の理想的な像を見出したのだろう。隣のお兄さんは、小学生A君の生活をも変えてしまった。
もう一度繰り返すと、ブランドとは、『個人が心の中で見出すある種の理想的な像のこと』で、『それを見出す個人の生活をも変える力を持つもの』だと思う。
ブランドとは、ただ単に有名なものではないように思う。
ただ単に有名なだけでブランドではない反例はいくらでも思い付く。化学物質の「酸素」や「ナトリウム」などは有名ではあるが、そのロゴが書いてあるからといってTシャツを購入する人はまずいないだろう。珍しいものがあるからといって興味本位で買う人もいるかもしれないが、その人はおそらく「チタン」と書いてあっても興味を示すだろう。ナトリウムブランドだから買うわけではない。
企業では、雪印乳業がそうである。有名ではあるが、雪印は特に『事件』当初はブランドどころか、いうなれば負のブランドだったような気がする。
今日は一気にまくし立ててしまった。
私はブランドをこのように考えている。ブランドとは何かが一応わかったとして、そのあとに疑問に思うのが、ではどうやってブランドは作られるのか?ということだ。これについてはまた後日考えてみたい。
今日はココマデ。
ブランドってなんだろう?(3) ~ブランドの定義~ More ログイン