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okkyの日記: Freedom out of control is worthless

日記 by okky

Qu FuPing が LinusとFile System Maintainer に対し、障害時エラー出力の標準化を求めている。 しかし、Linusは全く対応しようとしない。 その態度には誠実さなどかけらも無い。

背景を少し説明しよう。 Project DOUBT で、彼は 実に素晴らしいテスト を考え付いてくれた。 対象はファイルシステム。調査内容はハードウェア障害をファイルシステムがいかに素早くアプリケーションに通達するか、だ。

素早く、的確なエラーを返してもらえなくては、 アプリケーションはユーザーに対し情報の保存を保障できなくなる。 電源を切ってもデータが残ることを保障するのはストレージとその上に構築したファイルシステムだけなのだ。Unix起因のOSは全てファイルシステムの信頼性に依存している。 それだけにこの機能が、確実に動いているのは大事なのだ。

意図的にUPnP機能を持つデバイス上にファイルシステムを作ることで、デバイスドライバーまでは障害を確実に取得できるようにする。 彼はこれにUSBを使い、ケーブルを引っこ抜く事を障害に選んだ。これなら確実にデバイスドライバーは障害を検出する。 あとは、ファイルシステムがデバイスドライバーに、 いかに高頻度に障害確認を行い、いかに素直に障害通達をするか、にかかっている。

ファイルシステムにさまざまな形式のアクセスを行いながらUSBケーブルを引っこ抜き、ファイルシステムがどのタイミングで障害を報告するのかを調べると、そのファイルシステムが返してくるエラー(あるいはエラーが無い、ということ)がどの程度信頼できるのか、判る。

その結果たるや惨憺たるものだ。 どのファイルシステムを見てもろくな結果が無い。

  • そもそもエラーとして障害を返さない。
  • エラー内容が明らかに間違っている(Storageは丸ごと存在しないのだ。Read Only File Systemって何事?読めるって言うのか?!)
  • 勝手にキャッシュが正しいことを仮定している(Cacheっていうのはオリジナルに対するデータのコピーで、整合性がちゃんと制御されているものを言う。オリジナルへのアクセス能力を失ったら、整合性を制御できないのだ。デバイス障害を検出したら、速攻でキャッシュは破棄しなくてはいけない)
  • そして、ファイルシステム間でエラーがバラバラである

はっきり言っていかなる用途であれ、このような信頼性の無さは許されるものではない。

Solaris10の結果 を見ると、キャッシュの信頼性が過剰になっている事が問題だが、エラーでの嘘は存在しない。 Linuxよりはまだましだが、是も問題だ。

いや、一番問題なのは Windows XP SP2 が一番信頼性がある、 という事実だろう。 メディアを抜くと、その事実が速攻で通達され、 以降なんとしようとも「そのデバイスはもうありません」とエラーを返す。

なんということだ。 ビルゲイツに負けるとは情けない

にもかかわらず問題は、ここにはない。
バグは直せばよい。
また、ファイルシステム間の整合性は、Linusのような者が『統一しよう』と声をかけ、皆が統一した意見に従えばよい。 オープンソースに対して皆が寛容な点はここだ。 Proprietaryなプログラムであればこのような問題は許容しないが、 オープンソースの場合は「直す」といえば許すのだ。

が、Linusは問題を指摘されても直そうとは考えないらしい。 問題の存在自体をきっぱりと無視している。

OSDLの全Working Groupが集まった会場で、この実験結果を解説した。問題のありようを説明した。Qu FuPing をサポートしてくれとも言った。 が、OSDLはこの件についても動くつもりは無いらしい。

自由と言うのは確かに素晴らしいかもしれない。 が、技術的正論をも無視する自由は、ただの我侭坊やだ。 我侭坊やが自由をうめくのは勝手だが、 彼らにも、彼等をちゃんと指導できないベビーシッターにも、 金を払う価値は無い。

Goldman某 の人の主張は、 より切実で辛辣な形で表出しつつあるようだ。

悪意を持って、楽しみだといわざるを得まい。

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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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