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okkyの日記: 面接で私が気にしているポイント -3- 衣装

日記 by okky

多分、ここまででは全然「シナリオ」のイメージが沸かないのではないかという気がする。
が、私も各人の経歴を詳細に分析して、シナリオ作りをできるわけではないので…

そこで。ある程度共通項目である「キャラクター」側に着目して、制約条件を出していくことにしてみよう。つまり、現実のあなたはともかく、履歴書上の、そして面接時のあなたが満たさなくちゃいけない条件というのを考えるわけ。当然それらの制約を満たさなくちゃいけないので、シナリオ上もかけることとかけないことが出てくるに違いない…というわけ。

ただし、どう「発露」するのかは各人それぞれなところがあるが…

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というわけで、まずは「衣装」からいってみよう。

就職面接に行く時、あなたはどのような服装をする?
「背広」
大抵の場合は正解。では、それはなぜ?
「皆、そういう格好をしているから」

うむ。実はこの答は字面的には大正解だ。唯一の問題点は「皆」の定義が間違っていることだけ。

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Marvin Bowerという人がいました。2003年に99歳で亡くなったんですけどね。マッキンゼーを実質的に今の経営コンサルタント・ファームに育て上げた方です。

さて。この人が強く、強くコンサルタントにプッシュした鉄則が幾つかあります。その中に、
顧客と同じファッションをしろ
というものがあります。

曰く、そもそもコンサルタントというのは、経営者の耳に痛いことを、高い金をふんだくった挙句に叩きつける、という暴挙を行う商売である。だからと言って、コンサルタントの言うことに全く聞く耳を持たなければ、それはそれで困る。コンサルタントの存在意義もなくなるが、それ以上に「そもそもコンサルタントを雇ってまでして解きたかった問題」が解けなくなってしまい、お客様が破産してしまう。

だから、コンサルタントは「調査結果と提言」以外のポイントに付いては、徹底して顧客と迎合し我々は味方です。だから我々の言っていることに耳をかせやゴラァと言わなくちゃいけない。

なので、例えば君が銀行の担当で、銀行の頭取の間では口ひげを生やすのが流行っているなら、キミも口ひげを生やすべきだ。シルクハットが流行していたら、シルクハットをかぶるべきだ。人は、自分と同じ格好をした者を味方と認識しやすい…

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実は面接においてあなたが相手に伝えようとしていることも、コンサルタント程酷くないものの、内容は似たようなものです。
私の主張では私は御社の力になる存在です。
 さ、私を雇って、高い給金を払いなさい
受け取るものの品質は無保証で、出費は確定しなくちゃいけない。そのような事を決意させなくちゃいけないわけです。そのためには、私はあなたの味方ですよオーラを出しまくらなくちゃいけない。で、そのためには服装とかが同じだと、少なくとも全く違うグループの人達よりも味方だと感じやすい。

あなたの面接をする人の中で一番強い決定権を持っている人は、管理職をしているはずです。そして、管理職というのは大抵、突如として客先に拉致される危険性があるので(あるいはそういう人達と付き合わなくちゃいけないため)、背広を着用して過ごしています。そのような管理職に味方だと感じてもらわなくちゃいけない。だから背広を着ていくのが正しいのです。

そう。この場合の「皆」は「リクルート活動をしている人達」ではなく、「面接に現れる人/面接官」という意味になる。

逆の言い方をすると。一部の例外的な会社…例えば「社員をサーフィンに行かせよう」という本で有名な「patagonia」に就職活動したい場合は、背広じゃなくてもいい気がします。

ただし、どのような格好であってもシャンとして見えるというポイントは外しちゃ駄目ではなかろうかと。

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となると、「どのような」背広か?という問題もある程度存在し、答もあることが分かってもらえるかと。

面接官がイトーヨーカ堂の出来合いスーツであなたがジョルジオ アルマーニ、というのはNGだというのは分かってもらえるかと思います。相手がグッチのスーツであなたがAOKIの5千円スーツでも同様…。ちょっと足元を見られます。

とはいえ。もしあなたが背広を着慣れていないなら、少々値段のバランスが崩れても百貨店の紳士服売場でオーダーメイドあるいはセミオーダーのスーツにするという事は考えておく価値があるかと。

スーツを着慣れている営業職の人とかは、安いスーツでも「着こなします」。すごく簡単にいうと、ちゃんとスーツを着たときにおかしく見えないような姿勢とかをちゃんと取れる。私のように普段はカジュアルな格好だと、猫背だとか体が少し傾いてるとか…シャンとして見えないんですね。
# Steve Jobs がえらいのはスーツじゃないのにシャンと見えるところ。
# Guy Kawasaki がえらいのは何を着せてもシャンとしては見えず、なのにプレゼンの
# 障害になっていないところ。

オーダーメイドやセミオーダーの場合、あなたの体に寸法を合わせるのですが、その時心持ち姿勢矯正をするようお願いすることができます。スーツを着こなせなくても、スーツに「着られ」こなしてもらう(日本語が変だ)わけです。5万円~の値段になりますが。
特に日本の百貨店の紳士服の場合、微妙に型が古^Hトラディショナルだったりするので、目立って高くも見えず、目立って安物にも見えない。

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単純にお客様の所に行って、長期作業をするとかであれば、どうせ姿勢が悪い等はバレますのでそんなスーツは使いません。しかし、初対面の相手にちょっとした説明をしなくちゃいけない、などという場合は少しだけ肩を後ろに引っ張るようにした(というかそれが普通の姿勢なんですが)…つまり平均的日本人用猫背補正をキャンセルした…スーツを着て、姿勢を治すようにしています。

# 普段からちゃんとした姿勢を保て、というのは無しの方向で…。

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