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日記

oruseの日記: 野鳥の餌付け

日記 by oruse

寄る年波でもう何年もフィールドに行ってないが、一応バーダーの端くれである。

表の話題で野鳥の餌付けの話があったが、個人宅は兎も角として、野生生物に対する餌付けは生態系を乱し、大なり小なり影響がでるものだと思っている。その影響は直近では小さく見えても、ある程度のスパンで見るとこんなところにという人の目線では思いもつかないところで表面化する場合があるので、人間ありきではなく一歩引いて謙虚な姿勢が望ましいと思う次第である。

冬の訪れとともに、近くの公園の池にもカモ類が飛来してくる。今となっては少なくなってきたマガモをはじめヒドリガモやコガモ、滅多に見ないがキンクロハジロやヨシガモもやってくる。留鳥であるカルガモも固まってテリトリーを維持している。カモの他にもオオバンやカイツブリ、カワウやコサギ、ダイザギやカワセミなども見られる。身近な割に野鳥の種類の多い都市公園であり、水辺の野鳥はいる場所がわかっているので、何時行っても出会える利点もある。

ここで、家族連れが中心だと思うが餌付けするようになった。おそらく子供たちに自然と触れ合いましょうという意図なのか、公園の管理局も黙認しているようだ。

だが、これを行うと、もう年ごとにカモの種類が減っていくのだ。
餌付けを行うとやってくるのは、決まってオナガガモである。もう先を争うように餌の取り合いとなり、そのうち、だんだんオナガガモの数が増えてくる。

ここの公園の池は広いので、各種カモごとにテリトリーがあり、餌やり場には、オナガガモが集まり、他のカモ達はだんだん片隅に追いやられていく。
数年もすると、カモの種類は少なくなり、圧倒的に大勢力になったオナガガモの集団の他は、種類も数も減り、ちょびっと遠方に所在なげにに点在しているだけとなってくる。おそらく総数では餌付け前より増えていると思われるので、個々のカモの種類までは気にしない人にとってはその変化に気づかないかもしれないし、むしろ餌付けによって盛況になったように感じる場合もあろう。

経験上、近県ではここの公園だけではなく、餌付けを行うと、オナガガモだけになっていくようだ。全国的にはハクチョウを含む他の野鳥への餌付けの影響と絡み合って、オナガガモの増減があるとも聞く。
バーダーとしては寂しい限りなのだが、たまに来て、野鳥に餌付けをして楽しんでいるご家族にしてみれば、おそらく大したことのない変化なのかもしれない。

カモ類はホントに沢山の種類がいて楽しい。それぞれに実に特徴的なデザインとなっており、自然の造形に感心する。婚姻色時の翼鏡などは金属的な輝きがあり大変に美しいものだ。

見ていると実に不思議である。何でこれほどまでに多種多彩で、しかもそれぞれに固有のしかも調和の取れた美しさがあるのだろう。一説には多様性を維持することにより、絶滅の確率を減らすという意味があるとかいうお話を聞いたことがあるが、それにしても、なんでこれほど多彩に分化していく必要があるのか。人なんて一種しかいないが、十分に繁栄しているようである。これも今のところはというだけのことかもしれない。

餌付けは、この多種多彩な多様性を棄損する可能性がある。それは一面かもしれず、野生生物はもっと強靭でそれほどの影響がないのかあるのか実はよくわからないのだが、末端のバーダーとしては、どうにも気になるし懸念するのである。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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