oruseの日記: おかえりなさい わたし
マイナポイントの申請期間も今月中が期限となり、この連休中に申請してみた。
まずはスマホ用のマイナポータルをダウンロードし、現在の登録情報を確認する。
ついでマイナポイントアプリをダウンロードして申請を行った。
申請自体はそれほど難しいものではないが、保険証との連携は始めにチェックしただけで、後は何も聞いてこないまま、終了してしまったので、「なんで?」の疑問が残り、再度申請してみたのだが、これはチェックのみでよいみたいで、申請中となっている。
マイナポータル側で確認すると、申請中のステータスなのだが、保険証に記載されている氏名、保険証番号等の情報は既に登録済みとなっているのみならず、3年間分の医療機関の利用情報や、お薬関連の情報も閲覧できる。
お薬手帳との連携はまだと聞いていたのでちょっと意外である。
マイナポータルであるが、ホーム画面の「おかえりなさい わたし」には違和感を感じる。日本語を母国語としない文化圏の人が作ったような印象を受ける。
各項目を選択すると、前に戻ることができず、一番上の「マイナポータル」タップするとログイン画面まで戻ってしまって、認証からやり直しになる。
「なんで?」と思って画面構成を見ると、認証部分のみアプリで、その後はWebページで処理しているようだ。つまりブラウザの戻るボタンを使用すればよいのか。行ってみると、戻れる場合と戻れない場合がある。
まぁ、色々不満はあるのだが、始めとしてはこんなものではないだろうか。
少し前にコンビニで印鑑証明を取得したのだが、役所に行かずとも24時間やっている近くのコンビニで入手できるので、それなりに便利である。
マイナポータルで関連情報を見ることもでき、今後その範囲も広がっていき、閲覧だけでなく、申請等の行政手続きも行えるようになるのだろう。
マイナ制度は、国民全員を対象にした初めての個人情報基盤である。一番初めの登録時には、当然突合できる信頼できる情報基盤がなく、人手に依存する部分も大きいのではないか。であれば、一定の比率でミスは生じる。もちろんそのミスはあってはならないので、当然発生するであろうミスを補正する仕組みが足りなくて、問題が生じているように感じる。
産みの苦しみはあって当然であろう。
不備はある。間違ってはいけないところで間違いが発生している。細かなところで色々と足りない。
そうは思うのだが、方向性としては間違っていないし、少し稚拙感はあるのだが、はじめとしては、まぁいいんじゃないかというのが感想である。
ただ、マイナカードはデジタル証明書と表現されることが多いようだが、公開証明書だけのカードではない。キーペアが入っている国が認証したGPKI基盤である。
この辺のデジタル基盤への基礎的な理解は、今後を生きる若い人達には必要ではないかと思うのだ。
きっと多くの人は知らないで使っている。
公開鍵暗号の仕組みやデジタル署名とは何か、公開鍵暗号と共通鍵暗号の組み合わせ、一方向性ハッシュの役割、それらを基盤とする公開キーを証明し、署名発行するCAの役割といったセキュリティに関する基礎知識は、こうした認証基盤が生活の中に入ってくるのであれば、多くの国民に知っておいて欲しいと感じる。少なくとも今後を生きる若い世代には。
この辺の知識は義務教育内で教えておかなければならない基礎知識なのではないかと思うのだ。
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