水産総合研究センターは 7 月 15 日、近年初夏から冬に日本海沿岸に大量出現し問題となっているエチゼンクラゲが本年度全く発見されていないことを発表した。 (JAFIC大型クラゲ出現情報) 。 本年度は昨年同様全くエチゼンクラゲが日本にやってこないことが予想され、被災した東北の鮭定置網漁師にも朗報となっている。問題はせっかくのエチゼンクラゲの発生予想の研究組織とHPが、大人の事情で大型クラゲ出現情報となっている点にある。すなわち、エチゼンクラゲの発生予測で検索してもこれらの情報にたどりつけないのである。

水産総合研究センターは8月31日、近年大量発生して問題となっているエチゼンクラゲの発生量が今年は非常に少ないことを発表した(H22大型クラゲ情報) 。 昨年は8月から毎日数万個体が日本海西部の漁業者の網にかかったが(H21大型クラゲ情報PDF) 今年度はまだ日本全体で数個体しか確認されておらずエチゼンクラゲは激減している。漁師にとっては厄介者がいなくなって大変ありがたいのだろうが、エチゼンクラゲの発生量調査、駆除、生態研究を行う水産総合研究センターではクラゲがいない中での予算の消化、調査船の出港予定など対応に苦労しているのでは？