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phasonの日記: 雲@スーパーアース

日記 by phason

"A ground-based transmission spectrum of the super-Earth exoplanet GJ 1214b"
J.L. Bean, E.M.-R. Kempton and D. Homeier, Nature, 468, 669–672 (2010)

本日のNatureより.
スーパーアース,つまり他の恒星系における地球の数倍から10倍程度の大きさの地球型惑星(岩石質の惑星)の研究結果である.地球から40光年ほど離れた惑星であるGJ1214bに対し,その主星からの光がちょうど惑星の外縁を通過する際のスペクトル変化を測定することで大気の主成分を分析している.
特徴的であるのは,特定分子に由来するシャープなピークではなく,緩やかに波長依存するブロードな変化が観測された点.つまり,これは分子による吸収ではなく,微小粒子による散乱である.また,水素に特徴的な吸収もないことから,水素を多く含む気体ではないこともわかる.
もともとこの惑星自体,恒星からの距離が程よいことから水が存在する可能性が示唆されている.そういった研究とあわせ,著者らは「大気中に水が多量に存在し,それが雲,もしくは霧状のものとなっており,それによる散乱が起きている」と仮定して計算を行い,実測と無矛盾な結果を得ている.

無論,これで即座に雲で決定,というわけではないが,この地球型惑星が大気中にかなりの量の水を含み,雲を形成している可能性が出てきたことはなかなかの進歩であろう.

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