quaternionの日記: EMP攻撃を受けたら? 6
日記 by
quaternion
日本がEMP攻撃を受けたらどうなるんだろうと思って、 書いてみた。
実際のところ、発電所や電力網全体の復旧にはどのぐらいの期間がかかるのだろう。
日本がEMP攻撃を受けたらどうなるんだろうと思って、 書いてみた。
実際のところ、発電所や電力網全体の復旧にはどのぐらいの期間がかかるのだろう。
一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
重要なインフラには既に雷対策がある (スコア:1)
重要なインフラには既に雷対策がなされており、それと同程度の以下の電界強度、より短時間パルスのEMP攻撃は意味がないでしょう。
引用されてる論文にエネルギーが書いてないのが困りものですが、どれだけ電界強度が大きくてもエネルギーが小さければ意味がない。
Wikipediaには1J/m2という数字を用いて、ICの耐量数十uJより大きいから危ないなんて噴飯物の記述があります。
もしGHzオーダーの周波数に対応した1m2のアンテナを用意して、そのエネルギーを減衰なくICに突っ込めばその通りですが、想定がおかしいだけです。
普通のICにはそういうアンテナがないので、ICサイズの受けるエネルギーで計算すると、10mm角の大きなICでも100uJ。
これはどのICでも実施するESD試験のエネルギーと同程度です。
Re: (スコア:0)
避雷針以外の雷対策は、直接雷のエネルギーそのものではなく誘起されたサージに耐えるのみであることにも注意。
波長毎に、影響の出方と保護対策は異なるはず。
雷対策が有効なのは伝導性のサージとなる比較的低い周波数のものに対してだけで、サージキラーより内側で受けたものについては無力。しかしその低い周波数成分のエネルギーを受けるためにはそれだけの長さの導体が無いといけない。
一方で電子機器に直接影響するような高い周波数の電磁波については、配線パターンがそのままアンテナになりうるので影響を受けるものは広範囲に渡るが、シールドが容易だったりエネルギーの絶対値は小さいので、半導体素子でなければ影響を受けるほどで
真空管式コンピュータ (スコア:0)
半導体素子でなければ影響を受けるほどではないでしょう。
昔MiG-25が真空管式コンピュータだったってことに対して、対EMP戦対応のためとかいう噂がありましたけど、真偽のほどはどうなんでしょう?
現代のインフラを支えているクラスのコンピュータを真空管式にしたら、常に交換手が走り回ってるってことになるんでしょうけど。
Re: (スコア:0)
大昔の戦闘機でアンテナに直接つながってる素子が壊れたっていう話では。
アンテナに落雷したときの対策がされてれば問題ないでしょ。
ちなみに飛行機にも落雷します。
Re: (スコア:0)
シールドは高周波ほど簡単で、GHz帯のシールドなんて、適当な金網でも十分なレベルですからね。
500W-1000Wの電子レンジも、2.4GHzと高周波だから、ガラスに金網を織り込んだぐらいで十分に遮蔽できてしまいます。
THzの可視光なんて紙1枚でも、太陽光レベルの高エネルギーすら遮蔽できてしまいます。
低周波+大電力なら難しいのですが、EMP攻撃は高周波+低電力なので、裸でICを直射日光に当てるような環境でもない限り影響を受けるのは難しい。
あるとしたら、広角の監視カメラのイメージセンサが焼けるとかかな?
それも空に向けて無限遠焦点で狙ってないと影響はないでしょうが。
内燃機関 (スコア:0)
昨今のコンピュータ化された自動車はともかく、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンは動くはず。
#電獣ヴァヴェリが電気を食い尽くすわけじゃないんで
で、旧型の自動車・バイクなら動くはず。狼煙・伝書鳩より伝令使の方が早い。
発電機も動かせるんで照明くらいは何とかなるか。