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日記

qwertyの日記: 使っても消尽しない財産権について 3

日記 by qwerty

https://it.srad.jp/story/18/11/06/0647246/
この件とかも含めて20年以上前から思っていることですが。

使用しても消尽しない財産の被害額を
価格×利用数 で計算するのは網やめた方がいいと思う。
しかも同様に消尽されない不動産と違って、著作物は超低コストで複製可能であって
複製されたものを不正規に閲覧されたからといって、
著作者の持つマスターに(金銭以外の)何らかの影響を及ぼすものでは無い。

今話題のブロッキングの被害額についても、
価格×PV数(←価格にはページ数全て含むって事だよね)とか
ちょっとありえない。

もともと著作権は(人格権を除いて)1つの作品について種類によって複数の権利が設定されてるし、
マスターも権利者が作成するコピーも(コピーしても同じ性質であるという前提で)同じ権利が設定されていると解される。
しかし、不正に閲覧されたからといって各権利が不正に使用した者に移るわけでは無いし
超低コストでコピーした費用以上の実質的な損害が無いし
不正に閲覧されなければ利益が必ずしも損害分が逆に増えるわけでもない。

そろそろ、著作権の「実質的な損害額」の算出方法の有り方について
再検討すべきではないだろうか。

たとえば電気の皮相電力、有効電力のような考え方で
皮相(外形)損害額、有効損害額のように。
損害がなければ売り上げできたと思われる損害係数θを出すべきではないだろうか。

もちろんミクロな裁判(個別の作品についての侵害に対する裁判)では
懲罰的な意味もあるので皮相額で請求すればいいと思うが
政策・立法を考える上での社会的な損失という意味では両方の数値を参考にすべき。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 海賊版の流出を抑えるだとか、そういうのが目的だろうと思うので、『価格×利用数』で特に問題視する向きは無いのかもしらない。
    私には、どうすべきかといった意見は無い。

  • by Anonymous Coward on 2018年11月08日 4時42分 (#3511990)

    気持ちはわかるが。
    単に実現不可能な問題を「損害係数θ」なるものに繰り込んでいるだけ。
    そんなものが出せるものなら、最初からやってるし、その数値を加味したうえで「価格」が決められている。って20年も気づいていないのね。

    • 感情論というわけではないとは思うが、現実がすごい難しい(最後には妥協値はだせるだろうとは思うので)という意味では親コメントのいわんとすることはわかる

      ただ、価格が絶対あるいは十分妥当かというと、ここ近年の状況変化が織り込めてるとは思えないしそこまでそこを簡単に基準にもできないかな、と...
      # 著作物の特性を考えると、労働的な安定な価格付け(苦労した分だけxxみたいな)がしにくいのもあるしなあ、とか

      とくに著作物の権利と値段としては
        1回目 出版で崩れる(ある本を別の街の印刷所で刷って売れてしまうのがスタート) -> 著作権で対応
        1.5 流通の激化 -> これは価格とか輸出物の扱いくらいで内々におさめた、かな
        2 デジタル化とネット流通 -> 対処しきれてない感
      があるんじゃないかなあ...という感覚はある、感覚でしかないので、そこは本当に感情なんだけど

      とはいえ良い着地がわからん

      # 係数θがあるとしても、1作品が大量の時と大規模だと意味がちがってきそうで、簡単な一次係数にはならなそう
      # 低価格で大量に売るみたいなことしたほうが、より懲罰金がデカくなるような指数係数だといいかな?
      # そうするとよりオリジナルに近い値段だとあんまり大きくならなくなる、とか
      # それでも大量に売れたなら、それなりみたいな

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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